「人間力」の研究2年間のまとめとして,最新版の本校研究紀要をアップロードしました。
本校のこれまでの教育活動とその内容,成果などについても記載されています。
これまでの本校における教育活動のまとめとなる「人間力」,そして本校の取組についてまとめてあります。
ぜひご覧下さい。
平成21年度研究紀要「実践のあゆみ第13号」 (PDFファイル)
本校では、これまで学校の重点目標に「人づくり・ものづくり・学力づくり」を挙げ、こうした目標を具現化するための教育課程作りを研究課題として取り組んできた。これまで専門教科、普通教科、特別活動、総合的な学習の時間など、本校の教育活動ほぼ全てについて研究を進め、最近では「キャリア発達の視点」を研究課題として取り組んできた。これらの取り組みは、どれも「生きる力」をはぐくむ教育実践を根幹にし、生徒一人一人の卒業後の豊かな生活をめざしたものである。特別支援学校において県内唯一職業学科を置く本校では、「職業教育及び就労支援を中心とした特別支援教育の中核機関」としての役割を担い、職業教育を通して「自立」のためのよりよい支援の実践を深めてきたと言える。現在の本校卒業生の就労率は約9割(H20.8月現在)と高い率を示し、離職した卒業生もほとんどが再就職して就労生活を送っている。就労支援について言えば、この数字は、これまでの実践の積み重ねの結果であると言える。
これまでの実践研究からは、生徒一人一人の実態把握とニーズを捉えること、その上でキャリア発達の諸能力を高めていく必要があることが明確になった。また、近年職場等において、基礎学力や専門知識に加え、コミュニケーション能力や実行力等の「人との関わりの中で仕事をする能力」が重視され、社会の変化への対応や、実践的な問題解決能力が求められている。「他者や社会、自然や環境と共に生きること」など、変化に対応するための能力が求められ、「生きる力」をはぐくむための支援をさらに充実させていくことが必要になってきている。社会自立・職業自立に向けた支援を大きな柱とする本校では、卒業後にどう生きていくか、そのために今何をしなくてはいけないのかについて理解を深め、生徒の自立に向けた支援をさらに充実したものにしていかなければならない。「人間力」を高める教育実践は、これまで取り組んできたキャリア教育の考えを発展させたものであり、「生きる力」をはぐくむための支援をより充実させるものであると考える。「人間力」とは、「生きる力」の理念をさらに具体化したもの、すなわち現実の社会で力強く生きていく資質・能力であり、現実の社会に健全に生き、自分らしさを発揮する資質・能力である。こうしたことを踏まえ、流山高等学園の考える「人間力」(自立に必要な力、身に付けてほしい力、生き甲斐につながる力)とは何かを明らかにし、「生きる力」をはぐくむ支援のさらなる充実めざして研究主題を設定した。
流山高等学園が考える「人間力」を明らかにし、社会で生きていくために必要な基礎的な知識・技能、コミュニケーション能力、問題解決能力、体力等を培う教育課程の創造を行い、自分らしさを発揮する資質や能力を身に付けるような支援を進め、「生きる力」をはぐくむ。
1年目
・企業へのアンケートを実施して、社会で生きていくために必要な力は何か調査する。
・全教科で「人間力」を高める支援についての研究授業を行い、協議会を開催する。
・キャリア発達の視点によるアセスメントや、キャリア発達に関わる諸能力に関連した新しい評価方法の試案作成。
2年目
・新しい評価方法の試案実施、その評価、考察を行う。(全生徒対象)
・「人間力」について、各コース・各教科において、3年間でどのような力をつけて社会に送り出すのか、卒業までにつけたい力の目標など、自立していくための力を各担当者の考えでまとめる。
・「人間力」を高める支援についての研究授業を行い、協議会を開催する。
・「人間力」を主題に置いた研究のまとめ。
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「キャリア教育」から「人間力へ」 | |
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流山高等学園が考える「人間力」 研究の全体構想図(pdfファイル) |
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「人間力」イメージ図 |
平成20年度 |
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企業へのアンケート (結果はH20年度研究紀要をご覧ください↓) |
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自己評価力を高めて自己肯定感を促す授業実践 (詳しくはH20年度研究紀要をご覧ください↓) |
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新しい評価方法の作成 〜キャリア発達段階から見た「人間力」チェック表(試案) チェック表(xlsファイル) |
平成20年度研究紀要「実践のあゆみ第12号」 (PDFファイル)
平成21年度研究紀要「実践のあゆみ第13号」 (PDFファイル)
平成19年度 |
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![]() ![]() 平成19年度研究紀要 実践のあゆみ11号 |
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キャリア教育に関する研究3年間のまとめとなる紀要です。 ぜひご覧ください。(PDFファイル) |
(1)キャリア発達段階から見た人間力チェック表(試案)を使って評価を行う〜全生徒対象
(2)各コース、各教科の考える「人間力」を明らかにする。
〜「人間力」について、各コース・各教科において、
3年間でどのような力をつけて社会に送り出すのか、
卒業までにつけたい力の目標など、自立していくため
の力を各担当者の考えでまとめる。
(3)「人間力」を高める支援についての研究授業を行う。
「人間力」を高める支援についての実践レポート提出(全職員)。