木更津高校の島次郎は博学才穎、高校受験では首位の成績で合格した。
が、性、狷介、自ら恃むところすこぶる厚く、東大以外は大学に非ずと驕り受験勉強に励んでいた。
しかし、3年生となり受験が迫る中、模試の結果はE判定、次郎はようやく焦燥に駆られてきた。
彼は怏々として楽しまず、ついに発狂した。
叫びながら教室を飛び出して、闇の中に駆け出した。
その後次郎がどうなったかを知る者は、誰もなかった。
数週間後、次郎の友人が通学路の途中の公園を通りかかったところ、次郎を発見した。
彼は虎となっていた。
次郎は友人と虎の呪いを解くために、試練に立ち向かう。
試練の最後に待ち受ける人物とは――――
「私を倒したくば、
受験で大切なことを思い出せ!」