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昭和41年に安房泳法会の小川晋さんがまとめた「安房泳法会日本古式泳法 図解 」を掲載します。 |
水 府 流 | |
1.一重伸し (ひとえのし) 3級 | |
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@の姿から足を強くあおり、先手(下の手)を前に伸ばしながら身体の真下をAの点線のように水をかき、Bの姿に入る。 この動作を何回も続けるのであるが、急流を泳ぎきるための泳法であるのでピッチを速くすること。 この場合、顔は上を向き、あごを肩にのせる。 |
2.二重伸し (ふたえのし) 3級 | |
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ひとつあおりながら@の姿となり、両手はそのままでもう一度あおりの体勢に入り、あおると同時に先手で強く下に水をかき、Bの姿に入る。 この動作を繰り返す。 首の位置は一重伸の場合と同様である。 |
3.片抜手一重伸し (かたぬきてひとえのし) 3級 | |
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顔は上を向き、足を強くあおりながら下の手を前へ、上の手を身体にそって水をかきながら水面に抜き、Aのような姿になる。 足を開きながら抜いた手を顔の前から水中へつっこみBの姿に入り、@の姿にもどる。 先手はAからBのようになる。 この場合、身体の真下を強くかく。 @〜A〜Bと繰り返し動作する。 |
4.片抜手二重伸し (かたぬきてふたえのし) 3級 | |
片抜手一重伸し と一重伸しの連続動作である。 |
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5.小抜手略体 (こぬきてりゃくたい) 3級 | |
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足を一回あおりながら両手で一回水をかく。 競泳用の泳法であるのでピッチは速くなる。 身体は顔に水がかぶる程度に伏せる。 手の抜き方がチンバであるため、チンバ抜きとの言っている。 |
6.小抜手正体第一種 (こぬきてせいたいだいいっしゅ) 2級 | |
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足のあおりがここで初めてあおり返しとなる。 右下で一回あおり、左手を抜き 左下で一回あおり、右手を抜く |
7.小抜手正体第二種 (こぬきてせいたいだいにしゅ) 2級 | |
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クロールと同じ型であるが、顔は正面を見つめ水面より出す。 手は曲げることなく伸ばしたまま水をかき、足はバタ足 |
8.諸手伸し (もろてのし) 3級 | |
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諸手伸び(もろてのび)と似てはいるが、ピッチが速く、Aの姿のように両手は離し、右手は身体の真下をかき、左手は水面と平行に水をかいてCの姿になる。 伸びはとらずに速くこの動作を続ける。 |
9.継手伸し (つぎてのし) 2級 | |
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@から下の手を先に伸ばしながら身体の真下を強くかき、上の手は水面と平行に身体の前をかく。 足は手を一回かくごとに一回あおり、@〜A〜B〜Cと動作を繰り返す。 |
10.平伸 (ひらのし) 1級 | |
体型は平泳ぎに同じであり、横体で泳ぐ一重伸の動作を平体にして泳ぐ泳法である。 初動両手を胸先にそろえ、足をあおるとともに右手は真直ぐ前方にだし、左手は内股の辺りにかきつける。前に出した手はそのまま下へ水中を探る気持ちで緩やかに大きく水をかいて受足の内股にもってくる。そしてそのまま伸びをとる。 伸びきったら最初の姿勢に戻り、前の動作を繰り返す。 |
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11.抜き手伸 (ぬきてのし) 1級 | |
片抜手一重伸の動作にあおり足を一回多く強くあおる泳ぎでピッチの速い泳ぎである。 抜手は身体に沿って水面上20〜30cmのところに小指から抜き、そのままそこで肘を伸ばしたまま止めて、二回目のあおりの時に先手を強くかくとともに受手は緩やかに肘を曲げ目の前にもってきて水に入れる。 |
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12.大抜手 (おおぬきて) 2級 | |
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@強くあおりながら手は大きく水をかき、後ろに伸ばしたまま抜く。 右足が下の場合は左手、左足が下の場合は右手をそれぞれ一回づつ抜く、足はあおり返しである。 抜いた手は右手の場合はB左肩前方、左手の場合はC右肩前方にそれぞれ入れる。 |
13.巻足 (まきあし) 2級 両足を軽く左右に開き、ひざから下は力を抜く、そして内側に@、Aのように巻く。 両肩は常に水面より出し、Bの姿を保つ。 |
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14.順下 (じゅんか) 3級 @の姿勢から水中に飛び、身体が水に入ると同時に両足はAのようにそろえる。この場合、水を強くはさむようにする。手は水を押さえて身体の沈没を防ぐ。 |
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