学校生活

School life

 

平成25年度 修学旅行を振り返る

 修学旅行から帰ってきてから2週間が経過しました。中間考査もあり,旅行の興奮も冷めたことでしょう。ここで,改めて振り返り,学んだことを今後につなげていきましょう。

◎さまざまな係の皆さん,ご苦労様でした

 旅行係の活躍は,出発前に紹介しました。旅行中も,代表の挨拶やプレゼントの贈呈係など,緊張の中での役割,本当にお疲れ様でした。さらには,事前に紹介をしませんでしたが,交流校での出し物に協力してくれたジャズ部の皆さん,演劇部の皆さん,本当にありがとう。舞台が終わるまでずっと緊張し続けだったと思います。その緊張は,代表になった皆さんしか感じることのできなかった貴重な経験です。どうぞ大切に,そして自信にしてください。

◎学校の記念品を紹介します

 学校交流のセレモニーで,記念品の交換を行いました。本校からは和紙で作った「おかめ・ひょっとこ」のお面を贈りました。驚いたことに,韓国観光高校から頂いたのもお面でした。木彫りのもので,壁掛けように作られたものです。職員玄関にしばらく飾っておきますので,見てください。文化の近さを改めて感じました。

感想文紹介

総合学習の時間に書いた感想文です。友人たちの感じたことを共有しましょう。

※一部加除訂正しています。

初めての海外旅行で感じたこと(Kさん)

 初めて乗る飛行機や、言葉の通じない外国というものに、楽しみというよりは不安の方が大きかった。いざたどり着いた韓国は、空気や匂い、車の交通量などは違えど、あまり日本と変わらないと私は思った。竹島の領土問題もある中で修学旅行なんて…と最初は思っていたが、韓国人は優しい人が多かった。行ってみないと何もわからない。知ることこそ、受け入れてわかり合うためにまず必要なことだと感じた。日本にいるときはあまり印象の良くなかった韓国という国。その先入観はどこから来るのか、考えを改めなければいけない。そう考えさせられる旅行だった。実際に領土問題についても、譲り合う気持ちも、思いやりの心も、両国から感じられないのだ。

 日本も韓国も様々な人がいる。それなのに韓国に対する先入観や国で隔てられた民族意識は存在してしまう。今回の旅行で得られたこの気持ちを大切にしていきたい。そして、もっと広い視野で世界を見ていきたいと思った。

 

修学旅行の感想(Nさん)

 私が韓国へ修学旅行に行って感じたことはまず、食べ物についてです。
 私は最初、韓国の食べ物は辛いものばかりなのだろうと思っていましたが、全然そんなことはなく、ほとんど辛くない料理ばかりでした。
また、韓国のキムチは日本で作られたキムチと違い、酸味が強かったです。やはり、日本人受けに味も改良されているんだなと思いました。
 次に、韓国の学生達についてです。ガイドさんから聞いた話ですが、韓国の学生は皆勉強熱心な人が多いとのことでした。
 韓国観光高等学校へ交流に行ったときも、みんなきれいな日本語で話しかけて来てくださいました。たくさん勉強していて、すごいと思いました。
韓国人に、悪い印象を持っていましたが、今回の修学旅行でちゃんと真実を知らなければいけないということを学びました。
 日本と韓国がもっと仲良くなってくれればいいなと思います。

 

実はすばらしい国『韓国』(I君)

 「へェ~。韓国行くんだー。」
 韓国に修学旅行に行くことが知らされた時、私は韓国のことについて全く考えようともしませんでした。しかし、いざパスポートを取り、授業や何度かの説明会でどんどん韓国に行く日が近づいていきました。初めは軽く流す程度の事が、来月、2週間後、明日!とやって来たのです。
 成田を出発して2時間、仁川国際空港に到着。冷麺の衝撃的な味に驚きました。
 2日目、韓国民俗村でビビンバを食べて、いざ学校交流。緊張しながらお茶を飲み、話が盛り上がってきてから時間終了。
 3日目、ソウル市内を、かわいくて優しい女子大生と班別行動!他の班は…。ゴールは明洞のNANTA劇場、とても楽しいパフォーマンスに興奮しました。
 4日目、あれ?もう帰り道…。本当にあっと言う間に過ぎてしまった四日間でした。つい一ヶ月前は全く気にしていなかった韓国がこんなに楽しい所だったとは思いもしませんでした。大人になったらまた来ようと決めました。
 韓国の人は、学校の歴史の授業で日本について良いことを教えられないそうです。しかし、韓国の人たちは皆、日本人を嫌ってなんかいません。むしろ仲良くなりたいと願う人達ばっかりでした。

 

最後の修学旅行(Tさん)

 今回は人生最後の修学旅行だったので、少し寂しさもある4日間でした。富高は昨年まで沖縄だったし韓国には良いイメージがなかったので、初めは不安もありましたが、最終日には日本に帰りたくないと思ってしまうほど韓国にはまってしまいました。
 1日目は最初に食べた冷麺がおいしくなくて驚きました。バスから外をながめていると見覚えのあるコンビニがあったり、たまに日本語がかいてあったりして発見が多かったです。自由の橋や統一展望台の説明を聞いて複雑な気持ちになりました。途中軍隊みたいな人が銃や刃物を持っていて怖かったです。夜の食事はすごくおいしかったです。友達とのお泊りも久々で楽しかったです。
 2日目は民俗村でいろいろ学べてよかったです。現地の小学生なども来ていてみんな話を真剣に聞いていてえらいと思いました。民俗村を出て交流校に向かうバスの中、少し不安でしたが、着くとみんなが温かく迎えてくれて嬉しかったです。パートナーが英語クラスで日本語を話せないのに頑張ってはなしかけてくれたのが嬉しかったのですが、逆に英語ができなすぎて申し訳なかったです。
 3日目は自主研修で女子大生のガイドさんがすごくかわいくて親切な人で本当にいい人でした。途中でコースを変えましたが楽しめました。おすすめのチョコスイーツを教えてもらったり充実していました。その後に観たNANTAは予想以上に楽しくて感動しました。今度日本公演もあるそうなので是非観に行きたいです。
私は今回が2回目の海外でしたが、この修学旅行でさらに海外への関心が高まりました。とても思い出に残る四日間になりました。

 

修学旅行(T君)

 この修学旅行で自分に足りないものがよく分かった。特にこのままではまずいと思ったのが英語力。現地の高校生と交流した際、相手はあまり日本語を知らなかったので英語でなんとか伝えようとしたが、単語が出てこない、ということがあった。一つの単語を知らないだけで、外国人同士の間には言葉の壁が生まれてしまう。私はこの壁をなくして、いつかスラスラと会話出来るように英語力を上げていきたいと思う。

 もう一つ、日本語を適確に話す、というのも大事だと思った。日本には造語が日々の生活で使われている。例えば、日本語を覚えた外国人に向かって「マジで?」や「○○じゃね?」などと言っても伝わらないと思う。そんな時しっかりと「本当?」と言えるように心がけておけば会話が途切れることはなくなると思う。将来、国際交流があるかもしれない。そんな時まで正確な日本語力と十分な英語力を身につけていきたい。

 

初海外(I君)

 修学旅行が韓国と聞いたときは正直がっかりした。沖縄の方が絶対に良いと思っていた。
 だが韓国へ行くということは、初の飛行機に初の海外ということ。面倒くさいところも多少あったが、前日にもなればなんだかんだで楽しみで早く行きたくなっていた。
そして韓国上陸。言葉も文化も通貨も違う、土地勘も全くない場所。治安。とまあ不安ばかりだったが、看板や広告を見て、海外なんだな、と実感もわいて段々と興奮してきた。
全体行動、学校交流、班行動、全て周りには日本語の話せる現地の人たち。いつの間にか韓国ということを忘れそうになるくらい普通に過ごせていた。何より学校交流の時の相手の学生さんたちと思った以上に楽しく過ごせた。
 ご飯については、伝統料理を食べた時、やはり美味しく、困ることなどなく、むしろ満足だった。だがホテルの朝食を食べていて、日本は食が美味しい国なんだ、と思った。
韓国へ行って、初めて異文化に触れるということもあり、より多くのことを学べた。歴史のことも。今の日本人は僕も含め、戦争のことをあまりにも知らないなと感じた。今の政治や国の事情を知り、そこからなぜ今そういうことになっているのかを学ぶことが日本には足りないのではないかと感じ、政治や日本の過去をもう少し知ろうと思える、楽しく充実した修学旅行だった。