2009/3/26
出会いの力S
〜交流・発見・感謝〜
早春の息吹に希望が感じられる季節です。
本年度末で定年退職いたします。4月に校長室だより第1号を発信し、20号をもちまして最後の校長室だよりとさせていただきます。校長室だよりにアクセスしていただき、ありがとうございます。
今、改めて人との出会いのお陰・力を感じています。
この10年間を振り返ってみたとき、三つの転機が深く心に刻まれています。
第一の転機。平成10年、県総合教育センターから県教育庁君津地方出張所に転勤となりました。2年間生徒指導専任として中学校4校、小学校1校計5校に、週1、2回程度派遣されました。また、指導室の中学校計画訪問に同行し、分科会では英語の指導助言を行いました。この義務教育での経験から教育効果を上げるためには、保護者・地域、市教委、関係機関等との連携が肝要であることを体験的に学びました。
第二の転機が訪れたのが平成15年度、県立君津高等学校長を拝命したときです。学校のある坂田は通称山の上の学園広場と言われ、小学校2校、中学校1校、そして君津高校が隣り合わせの位置関係にあります。この立地条件の中で3校の校長が出張所勤務のときにお世話になった方々であったことから、小・中・高の連携を円滑に図ることができました。小学校への出前授業や、「夢の連携」としてのミニ集会を4校合同で開催することができ、児童生徒の夢実現の鍵は、人との連携・人間連携にあることを実感しました。
第三の転機は、平成17年度に成田国際高校への異動でありました。「真摯・創造・友愛」の校訓のもと、国際人の育成を教育目標に掲げ、英語教育、国際理解教育等が盛んな学校であります。創立三十周年記念式典を挙行するという節目の年の着任となりました。さらに翌18年度から学科改編をし「国際科」を新たに設置し、単位制・二学期制への導入に向けての仕上げの年でありました。
平成20年度は、学校経営重点項目に「地域力」を活用した学校づくりを掲げ、「地域に溶け込み、地域に学び、地域に支えられ、地域に貢献する 生徒が輝き 生徒が発信する学校づくりを積極的に推進することができました。平成19年度からスタートした成田山参道での通訳ボランティアガイド等、本年度さらに拡充できているのは、成田山表参道の上町商店街振興組合理事長並びに上町街づくり協議会会長をはじめ町の方々の絶大なるご支援のおかげであります。
成田国際高校は、極めて特色ある地域の中にあって,成田空港や成田山新勝寺参道商店街,および小中学校を地域全体と考え,地域の中で生徒の体験学習やキャリア教育を推進することができる地域です。この利を活用し、下記の活動等を通して地域とともに歩む特色ある学校づくりを推進することができました。
(1)地域行事への参加「ボランティア通訳ガイド等の実施」
(2)地域との教育連携「ステューデント・アシスタントの実施」
(3)地域力を活かした職業体験「英語力を生かしたインターンシップの実施」
(4)地域人の経験に学ぶ「YUME講座の実施」
人との出会いは「夢」との出会いです。出会い・交流・発見・感動を力に充実した教職人生を送ることができました。 生徒・教職員・保護者、地域の方々をはじめご支援をいただきました関係の皆様に心から感謝申し上げます。
完
2009/3/6
出会いの力R
未来への出発〜Respectのチカラ〜
You have just started your journey toward a bright furure.
夢・勇気、未来への羽ばたきの日、千葉県教育庁企画管理部次長 川島貞夫様をはじめ多数のご来賓・保護者の皆様のご臨席を賜り、本校第32回卒業証書授与式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。
希望に満ちて入学した3年前、平成18年度は、本校にとって、新しいスタートの年でありました。新学科「国際科」の設置とともに単位制・2学期制に移行しましたので、皆さんは新制成田国際高校の第1期生でもあります。
「真摯・創造・友愛」の校訓のもと、好奇心溢れる学びの日々、目標を胸に励まし合い練習に励んだ部活動、成国の輝きを求めて取り組んだ生徒会活動、成国生の生命(いのち)を吹き込み、個性が輝いた学校行事などをステップに、皆さんは成長してきました。
Take me out to the ball game. 夏の高校野球県ベスト4。野球部の選手のひたむきなプレーを応援する吹奏楽部・応援団が一体となったNARIKOKUの姿は、壮大なドラマのように観客に感動を与えてくれるものとなりました。
実りある 「きせき」感動 雄飛祭! 「PASSION」から「MAGIC」へ、
そして「成国REVOLUTION」へと進化した文化祭・体育祭。その創出にリーダーーシップを発揮し、本校の歴史に輝かしい一ページを書き加えてくれたのが卒業生の皆さんです。皆さんの「き せ き 」の力は、在校生が継承し、さらに発展させてくれることを確信しています。
さて、皆さんは、激動する21世紀を生きて行くことになりますが、本校で学んだことを基盤に、将来、国際社会のさまざまな分野でリーダーとして活躍されることを期待していますので、その資質となる言葉を贈ります。
”Respect”であります。「ふり返って(re)見る(spect)」「人としての価値を認めること」が本義です。 この言葉で思い出されるひとつの情景があります。
それは、昨年9月19日のことです。本校のグラウンドがミニ・オリンピックの風景となりました。オーストラリアの姉妹校Viewbank College の生徒が参加し、国際交流の体育祭となったからです。当日は、台風の影響による雨にもかかわらず予定した種目はすべて完了。感動的な閉会式となりました。その直後です。姉妹校の引率された先生がこうおっしゃたことです。
” I'm very much impressed by Narita Kokusai High School students, because they respect each other and enjoy themselves. They show respect for thier friends, my students and Narita Kokusai High School . "
「自分を大切にし、相手を大切にし、姉妹校の生徒を大切に受け入れてくださり、感激しました」と、心からおっしゃってくださったことです。
国際社会で活躍するリーダーの重要な資質の一つが"Respect"です。その意味を深く理解するとともにその実践がリーダーへの道となります。
そこで、次のことばを贈ります。
Respect yourself.
Respect others.
Respect your family
Respect your school.
Respect your community.
人生の成功は卒業後にあります。新たな世界を創造する気概とチャレンジ精神で将来の夢を育み、「思いやり・包容力・柔軟性・情熱・感謝の心」を持って、未来を切り拓いていってください。
保護者の皆様には、お子様のご卒業を心よりお祝い申し上げますとともに本校の教育活動の充実発展に向けて献身的にご尽力をいただきましたことに厚く御礼申し上げます。
結びに、卒業生の皆さん、今日まで温かく見守ってくださったご家族の方々の深い愛情と加瀬学年主任を中心とする担任の先生をはじめ, 指導してくださった先生方の期待、ご来賓の方々の祈り、そして成田国際高校で共に学んだ仲間との友情・絆を胸に、大きく世界に羽ばたいていってください。
今こそ、未来への出発点です。
Today is the first day to start making your dreams come true.
If you have passion, you can do it.
Respect yourself.
Respect others.
Respect your world.
You did a great job.
Congratulations !
2009年3月6日 卒業式式辞
2009/2/26
出会いの力Q
〜達成感溢れるマラソン大会〜
早春に自己新記録続出! 達成感溢れるマラソン大会無事終了。
2月17日は好天に恵まれ、肌寒いなかでしたが、青空の下での大会となりました。男子8.8km、女子5.4kmを1、2年生570名が元気に完走。
体育館で行われた開会式では、成国らしい明るいパフーマンスで、プレッシャーを取り除き、走ることへの集中力を高めました。スタートとともに苦しさを通して頑張る楽しさを心身で感じた走りとなり、ゴールしたときには、お互いの頑張りをねぎらい、達成感を共有している姿が印象的でした。
走る前の表情と完走後の表情には明らかな違いがありました。ゴール後の表情には、「新しい自分との出会い・自信」を感じているようでした。
生徒一人ひとりが自分の実力に応じて精一杯走る姿にさわやかな感動を覚えました。
今年も走る力のもと・豚汁をPTAの方々が心をこめて作ってくださいました。生徒の走りに弾みがつきました。また、PTAの方々が記録係として、順位カードと引き換えに参加賞のスポーツドリンクを配り、名票に順位を記入するなど運営面でも協力をいただきました。
「お疲れ様!」「頑張ったね!」と保護者の方々からも、温かいひと言をかけて頂き、生徒は疲れを吹き飛ばし、さわやかな笑顔一杯の成国風景となりました。
閉会式の表彰で補助をしてくれた2年女子生徒の感想を紹介します。
2月17日。私達2年生にとって最後のマラソン大会となりました。スタートからゴールまでの5.4kmは、とても厳しいものでした。自分に負けそうになりました。しかし、先生方がたくさんエールを送ってくださったので、自然と走るペースが上がりました。ゴールすると、達成感に満ち溢れて、清清しい気持ちになりました。そして食欲を出てきました。ゴール後の愛情こもった豚汁は、とても美味しかったです。私はゴール後に、記録係をしながら、走り終わったクラスのみんなとハイタッチをしました。
マラソンは、体力・精神力がつくと共に、人との絆も深まる、素晴らしいものだと思います。今回の大会で新記録を樹立したみなさん、入賞したみなさん、おめでとうございます。
最後になりましたが、おいしい豚汁を作ってくださった保護者の皆様・応援してくださった先生方、本当にありがとうございました。
体育委員のみなさん、運営お疲れ様でした。
マラソン大会の目的は、冬期における体力トレーニングの一環として、持久走を通して、体力の向上を図るとともに忍耐力を養い、生涯を通じて運動を実践できる態度を養うことにありますが、この目的に沿う大会となりました。
体育科の先生方の指導を真摯にうけ、精一杯走っている姿に成田国際高校のマラソン大会が年々輝きを増してきていることを実感します。
本年度もPTAの方々が美味しい豚汁をつくってくださいました。前日から準備、当日はPTA会長・副会長をはじめ40名以上の保護の方々のご尽力をいただきました。
お陰様で、多くの大会新記録が誕生し、「きせき」のマラソン大会となりました。心から感謝いたします。ありがとうございました。
2009/1/23
出会いの力P
〜心を磨く清掃力〜
「人生は邂逅と祈りの累積である」という言葉をかみしめる日が、1月17日です。特に、今日は三つの「出会いと祈り」の日であります。
第一は、命への畏敬の日です。1995年、14年前の今朝、阪神淡路大震災が発生し、6、434名の尊い命が奪われました。亡くなられた方々への鎮魂の祈りの日であります。
第二は、本日が大学入試センター試験の初日です。全国の受験生とともに本校の先輩たちが真剣に試験に取り組んでいます。今までの勉強の成果が存分に発揮され、志望校への合格に繋がることを祈念しています。
第三は、トイレ清掃を通して新しい自分との出会であります。
昨年に引き続き、「千葉掃除に学ぶ会」の皆様のお力添えにより、成田国際高校を会場に、本校からは、生徒・保護者・職員を合わせて150名を超える参加があり、会員の方々・一般参加の方々と一緒にトイレを中心に掃除活動が行われました。
班単位で、各班のリーダーの指示に従い、便器の掃除に取り組みました。素手で便器にへばり付いた汚れを身を低くして根気よく落としていくうちに、この便器をきれいにしたいと念じながら掃除に集中しいている自分に気づきました。
リーダーの「きれいになりましたね」のひと言に心があたたまりました。便器をぴかぴかにしたいと念じ、まず、30回、次に50回こすってみよう、さらに100回こすってみよう、と自分と対話しながら作業に打ち込みました。落ちなければ、また何十回もくり返し、汚れが落ちるまで一点一点に集中し磨き続けました。
すると、便器が生まれ変わりました。きれいになりました。最後は、磨きこんだ便器を手でなでて総仕上げをしました。トイレが輝きの表情となり、笑みを浮かべているようでありました。
掃除終了後は、体育館で野球部の父母の会の方々が作ってくださったカレーをいただいきました。参加した生徒と「達成感・連帯感・一体感・幸福感」を共有しながらいただいた手作りカレーの味は舌をとおして心に沁みていきました。
また、吹奏楽部の演奏、掃除の実習体験談の発表、「ふるさと」の合唱も心に深くきざまれました。
体験は最良の学びである、と言われます。特にトイレの掃除は心を育て、心を磨く不思議な力を持っているような気がします。
今回の体験を通して、下記の4つの心が育まれることを感じています。
@ ものを大切にする心
A 根気と創意工夫の心
B 達成感と連帯感の心
C 感動と感謝の心
祈りと出会い、そして「気づき」のある心豊かな日となりました。
関係の方々、特に印旛掃除の会の方々にはたいへんお世話になりました。心から感謝いたします。
2009 1・17 千葉掃除に学ぶ会に参加して
2009/1/7
出会いの力O
〜新年は3Csを念頭にスタート〜
1年の計は元旦にあり、一日の計は朝にあり、と言われます。元旦にはたくさんの楽しみがあります。年賀状もその一つです。ある人が必ず詩を年賀状にしたためてくれます。味わい深い「朝」と題する詩です。
朝
またやってきた一月一日の朝
それを旦(よあけ)の元(はじめ)と
呼んできたぼくたちの祖先
よあけのはじめがぼくを呼んでいる
そうだ その声を感じるのが
きっと元旦の仕事なのだ。
今年いただいた年賀状です。毎朝声に出して味わっていますので紹介しました。
皆さんは、元旦にどんな声を感じましたか。その声は今年の夢かもしれません。それを大切に育て、「かたち」にしていってください。
改めて明けましておめでとうございます。
英語では? Happy New Year !
言ってみましょう。 Happy New Year !
皆さん、勢いがあります。ことばには言霊(ことだま)が宿っている、と言われます。ことばに心をこめてもう一回言ってみてください。
Happy New Year in 2009 !
I wish you peace, joy , health and happiness throughout the New Year.
ところで、1月は歴史的な日があります。
忘れられないのは1995年1月17日です。今から14年前です。阪神淡路大震災で6千名以上の方が尊い命を失いました。命の大切さをかみしめるのがこの1月です。
今年は、1月20日が歴史的な日となることでしょう。世界中の人がその人に注目します。アメリカ史上初めてのアフリカ系の大統領が誕生します。オバマ 第44代アメリカ大統領の就任演説があります。歴史的な名演説となることでしょう。
彼のキー・ワードは? 「CHANGE」です。スペリングは? CHANGE 「G」からカギ・Tをとると、「CHANCE」となります。CHANGEのカギはCHANCEといえます。CHANCEをつかむことが大切です。そしてもう一つ大切なCで始まるキー・ワードがあります。何ですか? 「CHALLENGE」です。
元旦、朝、感じた自分の声を「かたち」にするために大切なキー・ワードを3つお話しました。ことばは力なり。実行は力なり。実行は変革の力なり。
年が変わりました。気持ちが変わります。希望あふれる年です。夢実現へのスタートの年です。そのためには、CHANCE, CHALLENGE そして 自分を変える CHANGEです。
Thank you for listening and have a great year!
2009年1月7日
全校集会 校長挨拶
2008/11/7
出会いの力M
〜日韓友好の架け橋 - 姉妹校との交流の力〜
アンニョンハシムニカ(こんにちは)。
姉妹校の生徒が大歓声で迎えてくれました。
熱烈歓迎を受け、心に残る忘れられない日となったのが10月23日、韓国の姉妹校を訪問し、交流会が行われた日です。
本校は、幅広い視野を持ち、国際社会で活躍できる人間の育成を目指して、2002年から姉妹校との交流を核とする韓国への修学旅行を実施し、年々充実してきており、今回で6回目となりました。
韓国の文化・ことば・生活・歴史の違いを肌で感じて、視野を広げるとともに異文化理解を深め、国際感覚を磨く機会となっています。
姉妹校・果川外国語高等学校はソウル市南方の果川市にある男女共学の私立学校。1990年に創立され、最近数年間で大学進学実績を着実にあげ、難関校となっています。英語科、日本語科、中国語科、フランス語科、ドイツ語科の5学科を擁し、「健全人」、「協力人」、「成就人」を校訓とする外国語専門高校です。
歓迎会では、姉妹校の校長先生をはじめ職員の方々、生徒の皆さんの熱烈歓迎を受け、その後の交流会では、生徒同士すぐに打ち解け、様々な話題について、韓国語、英語、日本語、そして身振り手振り等を交えて、コミュニケーションを図っていました。生徒一人ひとりにとって、「気づき」のある交流となりました。ある生徒の感想です。
「果川外国語高校では楽しい時間を過ごすことができました。韓国の人は気持ちを全部体で表現すると言っていたけど、本当に全身で歓迎してくれたことがすごく嬉しかったです。私たちは、お互いの国の国境なんて全然気にもしませんでした。私たちの交流が、これからの世界を変えることができるかもしれないと思いました。」
事前学習が現地での体験を通して確かな学びとなり、未来につながる「生きる力」が育まれ、生徒にとっては、最高の思い出となったことでしょう。
また、昨年からは果川外国語高校の日本語科の生徒達も修学旅行で本校を訪れ、相互の交流が深まっています。
本年は、11月19日、日本への修学旅行で日本語科1年生107名が本校を訪れ、本校2年生の生徒285名と共に、成田山等を班別で行動する計画です。 成田山の歴史・文化に触れるとともに町の人たちのおもてなしの心・人情の機微にふれ、思い出深い一日となることでしょう。
今回の相互交流をとおして、両校の友好関係・友情の輪が広がり深まるとともに、将来国際社会で活躍できる「人間力」の育成が図られ、国と国との友好の懸け橋になる人材として成長することを願って止みません。
2008/12/8
出会いの力N
〜未来の君が学ぶ学校・
本校生徒から受験生の皆さんへのメッセージ〜
シクラメン色鮮やかな季節です。
中学3年生にとっては、志望校決定の大切な時期に入りました。
過日、ある中学校から3年生を対象にした高校説明会の要請があり、生徒会役員の1年生、生徒会顧問の先生と一緒に行ってきました。
校長あいさつでは、「真摯・創造・友愛」の校訓のもと、国際社会で活躍できる人材の育成に努めていること。生徒は気持ちのよい挨拶ができ、明るく元気に自分の夢実現に向かって高校生活を創造していること。国際交流が盛んな学校であり、外国籍の生徒が14名、外国での生活経験のある生徒が34名在学し、外国人の先生は6名いること。 現在ドイツと台湾から1年間の留学生が学んでいること。本校からも、毎年、アメリカまたはイギリス・オーストラリアに短期留学生を派遣していること。また、オーストラリア、アメリカ、イギリス、韓国の姉妹校等から生徒が来校し交流を深めていること。修学旅行は、2002年から韓国の姉妹校との交流を中心に3泊4日で実施していること等をお話しました。
生徒は後輩となるかもしれない中学生に次のように語ってくれました。
「みなさんは高校生活と聞いて何を思い浮かべますか。高校生活はやはり楽しいことが多いです。部活動は質が高く充実しているし、文化祭は中学校とは規模が違います。自分の好きなものに一生懸命に取り組めます。その一方で大変なことも多いです。勉強はより難しくなって復習しないとテスト前が大変です。テスト科目も多く、毎週のように英単や漢字の小テストがあります。
また、入学してすぐに自分の卒業後の進路を考えなくてはなりません。ですから、高校入学は決してゴールではありません。だから、高校を選ぶときはには、自分の将来を考えながら決めてください。また、その高校独特の雰囲気、特色のあるカリキュラムがあるので、いろいろな学校を見比べながら、自分に合った学校を見つけてください。
志望校が決まったら、後はひとすら勉強するだけです。勉強するときに大切なことは、あまり多くの参考書に手をつけないで、くり返しくり返し同じ問題を解いていくことです。苦手なものは克服し、自分が得意だと自信を持てる教科をつくってください。こつこつと努力を積み上げていくことは、根気がいります。でも、今努力をしていけば、入試間近に焦ることはなくなります。勉強も習慣になれば苦ではなくなると思います。
最後に、受験は一人で向かっていくものではありません。
必ず両親や家族の支えや協力がなければ高校受験などできないのです。私の場合は、親と意見が合わず、最後まで志望校について対立していました。結果的には、親が納得してくれて、成田国際高校を受験することになりました。今の充実した生活があるのは、両親のおかげです。とても感謝しています。みなさんも、両親や家族に感謝して、その応援を励みに頑張ってください。」
皆さんの夢実現に向けて教職員一丸となって取り組んでいます。
来年、成国で皆さんと会えることを楽しみに待っています。
2008/10/22
出会いの力L
〜気づき多き、個性輝くボランティア活動〜
金木犀の香りほのかに漂い、季節の深まりが感じられます。
10月18日には、穏やかな秋晴れのもと、御利生祭成田弦まつり(成田のお不動様の御利益を再現しそのご縁に感謝しつつ、さらに御利益を頂けるようお願いする行事)が開催されました。
成田山新勝寺への参道は各種のイベントが季節に色を添え、心豊かな週末となりました。
今回も本校の生徒が、多彩なボランティア活動に参加しました。
初めて参加した、1年生国際科の生徒の感想が印象的です。今後さらにこの活動を充実発展させたいと強く感じさせるものとなりました。
『本当に楽しかったです!参加できて本当に良かったです。最初は、出会ったばかりの外国の人とコミュニケーションがとれるか心配でしたが、1組目のアメリカ人の方に、”Hello
!”と一言話しかけてから、今日一日楽しまなければもったいない! こんな機会は、めったにないのだから、と思うことができ なるべく積極的に話しかけました。成田国際高校について、どんな学科があるのかとか、英語以外の外国語は勉強できるのか、英語は毎日、勉強しているのかとか、聞かれたときは、なんだかすごくうれしくて、ジェスチャーも含め、少々デタラメ気味でしたが、話してみることができました。言い終えたとき、"
Have a good day !" と言って別れたとき、すごく達成感みたいなものを感じました。そして、成田国際高校に入学して本当に良かった!と思いました。外国人と英語で会話する楽しさを感じることができました。外国の方はみんな、自分の国について語ってくれました。一緒に写真をとってもらったのも、大切な宝物です。また今度もこんな行事があったら是非参加したいです。将来の夢への希望が広がったような気がします。』
生徒にとって未来への夢・希望を体感するボランティア活動でありました。
春の太鼓祭り、夏の祇園祭り、そして秋の弦祭り等のボランティア活動に本校の多く生徒を参加させていただき、回を重ねるごとに充実した体験活動となってきています。
これも偏に成田市上町街づくり協議会並びに上町商店振興組合をはじめ、成田市商工会議所、成田観光館の皆様、参道の町の方々が心あたたかく生徒を受け入れ、活動の機会を与えてくださったお陰であります。心から感謝申し上げます。
2008/9/30
出会いの力K
〜成国パワー炸裂! Strong in the rain!〜
成国生の連帯感、絆が一層強化された「きせき」の体育祭!
台風13号の接近で天候が危ぶまれた9月19日(金)周辺地域は雨の中、雄飛祭体育の部が予定通り完全実施されました。正に「きせき」的でした。
開会式から体育委員の創意工夫した演出が「きせき」を予感するものとなり、発想の豊かさとともに、体育の部の盛り上がりに勢いがつきました。
最初の色別対抗障害物リレーは、体育委員の発案で今年から取り入れられた種目でした。パン食い、キャタピラ、網くぐり等多彩な内容で早くも最高潮に達した感がありました。また、オーストラリアの姉妹校ビューバンクカレッジの生徒と本校職員チームの参加もあり日豪の国際交流も深まりました。
同じく今年から取り入れられた各クラスの応援は工夫を凝らしみんなで協力して作った応援旗のもと、クラスが心を一つにして仲間の応援に走り回り、精一杯の声援を送りました。中にはクラスの応援歌を作り、振り付けをして踊りながら歌いながら集団で応援する姿が見られました。
綱引き、棒引きでは選手全員が力の限りを尽くし、グランドは成国生の熱気で満ち溢れました。力勝負とスピード勝負の比較的単純な種目にここまで熱を入れて真摯に取り組める成国生の姿勢に感激しました。
午後の部は吹奏楽部のマーチングの演奏、少林寺拳法部の演舞で始まり、ふだんから練習を重ねてきた、40人41脚、長縄跳び、ムカデ競走が行われました。練習の際にはみんなで工夫し悩み、話し合いを繰り返し問題を解決してきた種目でしたので、本番では各クラスとも集中して取り組みました。勝敗に関係なく競技後は健康感あふれるさわやかな笑顔がはじけていました。最後のクラス対抗リレーではクラスの精鋭の精一杯の走りとクラス全員での応援が最高に盛り上がりました。
雄飛祭体育の部はレクレーション種目中心ですが、クラスの和・話・輪を育て、皆で悩み相談する種目構成になっています。練習や本番の競技を通してコミュニケーション能力や問題解決能力を伸張させることも狙いとしています。
小雨の閉会式を終えた生徒の笑顔には、楽しんだ中にもやり遂げた達成感・充実感が漂っていました。
雨が心身に心地よく感じら、感動のシャワーを浴びた体育祭となりました。
2008/9/16
出会いの力J
〜発展・進化する「きせき」の力〜
「き せ き」に生命が吹き込まれた第32回雄飛祭は成田国際高校の歴史に新たな「軌跡」を刻みました。
雄飛祭文化の部が9月6・7日の2日間にわたり実施されました。土・日開催の2年目となり、一般公開日の7日には昨年を上回る2、000人を超える地域や保護者の方々、中高生にご来場いただきました。お天気にも恵まれ、昨年以上にスケールアップした盛大なものになりました。今年の雄飛祭のテーマ「きせき〜成国REVOLUTION 2008〜」に沿って、クラス・文化系部活動を中心に多彩な発表が行われました。恒例の3年のクラスによる演劇発表・合唱部のミュージカル・吹奏楽部の演奏は素晴らしいものでしたが、各クラス・発表団体の努力が「かたち」となり全体的に質の高いものになりました。
き: 希望を語り合い
せ: 切磋琢磨し
き: 絆深まる 雄飛祭
と表現したとおり、生徒たちがお互いに刺激し合いながらより良いものを目指し、創意工夫し、切磋琢磨して作り上げた発表内容であり、その活動の中でクラスや部活動・委員会の一員としての仲間意識「絆」が醸成されたことを確信しました。
また、今年は例年以上に保護者の方々の協力・積極的な参加をいただきました。受付前のテントでのPTAバザー、文化ホールでのフラワーアレンジメント・格安の飲み物の販売等の活動を通して生徒たちや保護者同士の交流が図られました。 特に印旛龍凰太鼓の方々による太鼓の実演は迫力満点、大変見応え、聴き応えのある心に残るものとなりました。
雄飛祭が生徒たちの活動の発表・公開の場だけではなく、地域の活動の発表や学校・生徒たちと地域の人々との交流の場になる可能性を実感しました。
2008年の雄飛祭は成田国際高校の歴史にまた新たな「軌跡」を残しました。生徒たちが発揮した力と協力・達成感を通して新たに獲得したであろう自信を自分たちにとっての「奇跡」を起こす力としてこれからの高校生活の中で活かし、生徒一人一人が自分の中に眠る「輝石」に磨きをかけ、新たな夢に向かって高校生活を創造していって欲しいと思います。
最後に、君両名の文化委員長を中心に雄飛祭の企画・準備・運営に使命感と情熱をもって携わってくれた文化委員会の人たちに感謝するとともにご来場いただきました皆様に心からお礼申し上げます。
長田正友 校長室だより
シリーズ「出会いの力」全20話
出会いの力@ チャレンジ力こそ青春 |
---|
出会いの力A 未来に繋がる芳醇な地域力 |
出会いの力B 成国最大のサポート力PTA |
出会いの力C みんなで奏でる心の輪力 |
出会いの力D 未来へ繋がる親業力 |
出会いの力E 開かれた学校づくり推進の地域の人材力 |
出会いの力F コツコツと努力し続ける力 |
出会いの力G 人を成長させる「感動・感謝」の力 |
出会いの力H 生徒が輝き発信した進学フェアin成田 |
出会いの力I 夢実現への力 |
出会いの力J 発展・進化する「きせき」の力 |
出会いの力K 成国パワー炸裂! Strong in the rain |
出会いの力L 気づき多き、個性輝くボランティア活動 |
出会いの力M 日韓友好の架け橋 -姉妹校との交流の力- |
出会いの力M 未来の君が学ぶ学校、生徒から受験生へ |
出会いの力O 新年は3Csを念頭に |
出会いの力P 心を磨く清掃力 |
出会いの力Q 達成感溢れるマラソン大会 |
出会いの力R 未来へ出発 〜Respectのチカラ〜 |
出会いの力S 〜交流・発見・感謝〜 |
長田正友校長のシリーズ「出会いの力」にご感想をお寄せください。下記アドレスまでお願いします。長田校長本人がお読みいたします。 deai_yume@yahoo.co.jp
長田正友校長のシリーズ「出会いの力」にご感想をお寄せください。下記アドレスまでお願いします。長田校長本人がお読みいたします。 deai_yume@yahoo.co.jp
2008.4.30
■ 出会いの力@
〜チャレンジ力こそ青春〜
若葉がまぶしい季節は、出会いの季節でもあります。
このことを実感したのが東京大井町の講演会場での講師との出会いです。
テーマは、「人間の能力の限界を求めて〜脳も身体もいきいきと〜」です。講師は、円周率4万桁暗唱のウルトラ記憶術講師・記憶法実践家の友寄英哲(ともより ひであき)氏です。1932年東京生まれ、50歳を越えてから、円周率の記憶に挑戦し、ギネスブックに載ったことがあります。独自の「3秒集中記憶術」は、多くの人に感銘を与え、支持されています。
お話をお聴きして印象に残ったことがあります。
第一は、今も記憶力向上への挑戦を続けておられることです。70歳代ですが、脳外科医からまだ20歳代の脳と診断されたとのことです。脳は使えば使うほどど発達することを実証されています。
そのためには、生活習慣を見直し、正しい食事と睡眠の取り方を実践研究され、目標を持ち、リズムある生活を心がけておられます。
具体的には、次の「3調」の習慣です。
@「調身」:手足の指揉み、ヨーガなどの柔軟体操、そ してよく歩くこと。
A「調息」:腹式呼吸をすること。
B「調心」:心を整え、やる気になる目標を設定し、常にプラス思考で、腹の底から笑うこと。
そして、何事にも好奇心を持ち続け、常にチャレンジャーであることと同時に、脳に詰め込むのではなく脳を遊ばせることが大切である、とおっしゃっていました。
「繰り返す。反復する。忘れかけた頃に復習する。当たり前のことを当たり前にやる。」このことが記憶力を高める鍵であると感じました。
人との出会いは、夢との出会いです。出会い・交流・気づきの豊かな時間となりました。
夢は、友寄講師を本校にお呼びし、成田国際高生と共に学び・チャレンジへの刺激のシャワーを浴びることです。
2008/8/31
出会いの力I
〜夢実現への力〜
世界のトップレベルの大学の一つに米国のハ−バ−ド大学があります。その大学は『「入学させたいのは一緒に食事をして楽しい学生」といっている。さすが世界のリーダーを育てる学校だ。人物を見抜く知恵をもっている。』
これは、金平敬之助さんの著書PHP「ひと言の思いやり」に載っている言葉です。
それでは成田国際高校ではどのような生徒を迎えたいと思っているのでしょうか。私は「夢を語り合い、夢の実現に向けて努力し続け、互いに成長できる生徒に入学してもらいたい」と思います。
さて、北京オリンピックが終わりました。皆さんは誰が、どの種目が一番印象に残っていますか。北島康介選手ですか。私は、この人のインタビューでの言葉が印象に残りました。3連投した選手です。誰でしょうか。上野由岐子選手ですね。北京で読売新聞社の記者の質問に答えたものです。皆さんは金メダルをとった人にどのような質問しますか。成国生には質問力やコミュニケーション力が大切です。
Q 1 五輪ってどんなところですか。
「ワクワクする場所。真剣勝負ができる舞台で、自分を高めてくれる」
Q 2 魂のこもった投球でした。投げ抜いた理由は。
「負けたくないという一心。絶対世界一になるという信念があったから」
Q 3 優勝して泣きましたが。
「初めてボールを持った日から16年間、この日のためにソフトをやってきた。いま金メダルが手元にあるのが不思議なぐらい。本当にやったんだなって」
Q 4 ソフトを始めた小学生時代を振り返って思うことは。
「ボールを追いかけるのが楽しくて、負けたくないから練習した。真ん中にストライクゾーンをくりぬいた板を父が作ってくれて、自宅の車庫でそれを目がけて投げ込みました。」
Q 5 金メダルを目指す子どもたちへのメッセージを。
「努力は人を裏切らない。クラス対抗の試合のメンバ−になりたいとか、自分が立てた目標に向かって頑張り続ければ、結果はついてくる。夢は必ずかなう。それが私がソフトボールに教わったことです」
ある生徒が次のような感想を寄せてくれました。
「一番印象的だったのはハ−バ−ド大学のお話です。ハ−バ−ド大学のようなレベルの高い大学ほど人格を重視していることが驚きでした。今回開催されたオリンピックを見ていても、夢に向かって具体的に目的や努力をしていくことが大切だと感じました。オリンピック選手のような大きな目標はないけど、今の私に必要なことは勉強だと思うので、毎日希望と目標をもって勉学に励みたいと思います。」 (3年生)
「今回は、特に「努力」という言葉が印象に残りました。今年の夏、少林寺拳法部、野球部、吹奏楽部、バスケットボール部が様々な大会で素晴らしい成績をおさめました。それは、やはり努力あってのことです。」 (3年生)
先達の思いを胸に、生徒の夢実現に向けて教職員一丸となって取り組む所存です。
( 8月29日全校集会 校長挨拶)
■昨年10月、全日本選手権の練習に本校を訪れた日本代表上野由岐子選手、宇津木妙子元全日本監督。本校ソフトボール部監督小原満里子先生が出迎える。■
↑宇津木元全日本監督から体育の時間に特別授業をしていただき、生徒も大喜びでした!!
2008/8/27
出会いの力H
〜生徒が輝き、発信した「進学フェア in 成田」〜
生徒が輝き、生徒が発信した学校説明会・「進学フェア2008 in 成田」が8月
23日(土)、印旛教育会館で開催されました。本校からは、関係職員の他、生徒会役員2名とPTAの鈴木副会長が参加してくれました。
生徒会長と会計の役員2名は、幕張で行われた進学フェアの経験を生かし、本校の特色や多彩な行事、修学旅行、海外留学制度などを手際よく説明してくれました。訪れた中学生や保護者の多くが生徒の説明を聞き、本校への関心を深めてくれました。正に、生徒が輝き、生徒が自分の言葉で発信した日となりました。
実際に説明した生徒の感想とその説明を受けた中学生の保護者の方の声を紹介します。
「普段の生活のことから授業の様子や学校生活全般について説明しているうちに、
成国の良さに気づき、”本当にこの学校に入って良かった”と思いました。勉強も部活も何もかも、充実させ卒業したいです。」
「成国の良さ! 他の学校にはない成国ならではの良いところはたくさんあります。成国の素晴らしさを改めて実感することができました。自分の学校を説明する、ということはなかなかできるものではないと思います。このような貴重な体験をすることができ、生徒会をやってみて、良かったと思いました。」(本校生徒会役員)
「会場に入り、成田国際高校のブースを見たときに、なんだ生徒しかいないのか? せっかく仕事を抜けて説明を聞きに来たのに、と少しがっかりしたのが正直な気持ちでした。ですが実際、生徒さんたちの説明を聞いていくうちに、自信を持って、私達に話してくれました。本当に自分の通っている学校が好きで、良い学校だと心から思っているのが伝わってきました。この学校なら子どもを通わせることに少しも不安を感じません。是非、入学させたいと思いました。」(中学生の保護者の方)
今回の”進学フェアin 成田”で、本校の組織的な取り組みにより、訪れた中学生や保護者に本校の教育活動に関心を寄せていただくことができました。
本校は、「地域とともに歩む学校」として、「地域に溶け込み、地域に学び、地域に支えられ、地域に貢献する、輝きある生徒と魅力ある学校」づくりをモットーに、自分の言葉で表現でき、将来国際社会で活躍できる人物を育成することを目指しています。
様々な体験活動は「気づきと感動」を与え、「未来に繋がる生きる力」を育む貴重な機会となります。生徒一人ひとりの夢実現に向けて、「夢をかたちに」を合言葉に、新たな一歩、そして、確かな一歩を踏み出してまいります。
2008/7/10
出会いの力E
〜開かれた学校づくり推進の地域の人材力〜
成田の街が熱気に溢れていました。成田の初夏の風物詩・祇園祭が7月4日から6日までの3日間開催されました。
二日目に、本校のソフトボール部の生徒21名が成田山表参道上町の山車を引かせてもらうことになりました。猛暑の中でしたが、成国ソフトボール部らしいパワーと笑顔が参道に弾け、町の方々からあたたかく受け入れられ、耳目を集めました。
「当日は、祭りの盛り上がった雰囲気の中で楽しく山車を引くことができました。山車を引くといっても、もっと楽なものを想像していたけど、想像を絶するパワーが必要でした。坂では、本当につらく部活よりきついと思うくらいでしたが、みんなでかけ声を出して、リズムに合わせて坂を登りきった時の達成感と感動は、普段ではとても味わえないものでした。本当にいい体験になりました。また、来年もやりたいです!」
参加したある生徒の声ですが、部員たちにとっては、たいへんではあったが楽しみながら成田の伝統行事に参加し、町の人たちと「祭り心」を共有でき、この夏最高の思い出の一つになったようです。
上町の方々のご配慮と生徒の溌剌とした頑張りが心に深く刻まれました。
本年度の本校の学校経営の重点項目である「地域に溶け込み、地域に学び、地域に支えられ、地域に貢献する 生徒が輝き 生徒が発信する学校づくり」に弾みがつくものとなりました。
今、保護者や地域住民の信頼に応え、地域の教育力向上の核となる魅力ある学校づくりを進めるために、学校と地域がより一層連携を深めることが強く求めれれています。
このような状況の中、本校では「開かれた学校づくり委員会」を設置しました。その目的は、学校運営上の様々な課題に対して、学校と地域がより一層連携を深め、保護者や地域の方々が学校運営や教育活動に主体的に参画するとともに、学校が地域における学びの拠点となるよう、創意工夫しながら開かれた学校づくりを進めることにあります。
成田ユネスコ協会会長をはじめ7名の方々に委員になっていただき、6月20日に第1回委員会を開催しました。今回は、学校運営、特に「地域力」の活用等について委員の方々から次のようなご意見をいただきました。
○ 国際都市成田が、将来、成田市の伝統的文化との共生をどのように進めていった らよいか、検討中である。生徒が地域行事に参加することは非常によいことである。
○ 成田市では成田山を世界遺産に登録してそれを守ろうとしている。その実現に向 けて、若い世代の人たちの理解と協力が必要と考えているので、生徒の参加をお願い したい。
○ 成田市では、すでに京都で行われている「観光検定」を実施しようとしている。
また、成田の伝統的文化遺産をどう残していくか検討しているところであり、その 一環として「文化モニュメント」の構築を考えている。今後は、成田空港周辺の開 発とともに、こうした文化遺産とのバランスのとれた町づくりを考えている。
○ 今までの学校教育は小学校は小学校と、中学校は中学校と、というように学校種ご との閉鎖的な交流であった。今後は、小・中・高等学校間の異校種との交流を活発化 させ、人間力を育む機会を積極的につくってもらいたい。
今後、いただいたご意見を参考にし、成田空港、成田山、近隣の小中学校等と効果的な連携を図りながら「地域とともに歩む開かれた学校」づくりを積極的に推進してまいる所存です。
2008/7/27
出会いの力F
〜コツコツと努力し続ける力〜
コツコツと努力することは人を裏切りません。昨日、成績会議がありました。コツコツと努力した人は上位の成績を収めています。成田国際高校での生活のスタート地点は同じですが差が出てきています。その差は能力の差ではなく、努力の差です。目標に向かって努力することは自己実現に繋がります。
少林寺拳法部が全国大会に出場します。その鍵は夢・目標実現への日々の練習・努力です。
夢なくして努力なし。努力なくして成果なし。成果なくして感動なし。感動なくして豊かな成長はありません。コツコツと努力することが能力を向上させます。
NARIKOKUの教育実践に新しい1ページが加えられました。保護者・同窓生による「YUME講座」が6月23日に、実施されました。「グランドホステスと異文化理解」について藤原さんが3年E組で授業をしてくださいました。3Eのみなさんの授業感想文をお読みになった藤原さんからお手紙をいただきました。心に残っているところを皆さんに紹介します。
「私は自分のこと、自分の周りのこと、自分の国のことについてよく知らなければならないと感じました。世界には色々な人がいて様々な考え方、感じ方、見方があります。それは日本人同士でも同じです。一つの考え方に固執せず、いろいろな角度から見て、これからの人生、いろいろなことをたくさん経験し、たくさん本を読んで五感を磨いてください。3年生は進路についてたくさん悩み、たくさん勉強し、充実した高校生活を過ごされるようお祈りいたします。」
YUME講座の企画は仲澤先生が中心になり進めてくれましたが、「生き方」について皆さんに気づきと感動を与えてくれた学びの機会となりました。特別授業をしてくださいました保護者の方々、同窓生の方々に心から感謝しています。
夏こそ読書です。7月15日に芥川賞の受賞者が発表されました。外国人が初めて受賞します。その方は、ヤンイーさん、44歳ですが22歳のときに中国から日本に来ました。最初は、「こんにちは」しか話せませんでしたが語学習得のコツは、「臆せずしゃべること」を実践し、猛烈に勉強されました。
芥川賞を受賞するという人は一流の努力・勉強をしています。人の何倍も努力をしています。どうぞ豊かな読書体験を重ねてください。
7月7日から3日間、北海道の洞爺湖でG8サミットが開催されました。国際社会に生きていることを実感します。地球環境が大きなテーマの一つでした。環境については身近なところから行動に移しましょう。空き教室の電気を消す。ゴミが落ちていることに気づいたら拾う。一つゴミを拾えばひとつきれいになります。トイレも空き教室も電気のつけっぱなしはもったいない。身近な環境を綺麗にしましょう。綺麗な環境に、心が育ちます。
終わりに、成田国際高校は地域から信頼され、中学生にとって憧れの学校になっています。皆さん一人ひとりが成田国際高校生徒としての誇りと勇気と希望をもって前進していきましょう。
NARIKOKUに「勢い」を感じます。野球は県大会に出場しています。田口監督の指導を真摯に受け、野球部の皆さんが努力した成果が実を結んでいます。選手のみなさんの溌剌としたプレー、若さあふれる応援団の皆さん、吹奏楽部の皆さんの演奏、そして保護者の方々、後援会の方々、同窓生の方々の応援が一体となりNARIKOKUパッションが球場に響きわたりました。
校歌を皆さんと2回も球場で歌うことができて幸せです。
校歌には、学校創設の使命が詠われています。
「新しき風 時代の息吹 応えて立てる 白亜の学塔 理想は高く われら学ぶ」
夢・希望をかたちにできるよう日々の努力を続けてください。
8月29日、皆さんが全員元気で一回り逞しく成長した自分との出会い、仲間との出会いが豊かものとのなりますよう念じています。
(7・18 全校集会校長挨拶より)
2008/7/29
出会いの力G
〜人を成長させる「感動・感謝」の力〜
「感動・感激・感謝」の夏です。生涯忘れることのない感動一杯の夏となりました。第90回全国高校野球選手権記念東・西千葉大会で野球部が20年ぶりに東千葉大会準決勝戦まで勝ち進むことが出来きました。
7月23日(水)、千葉マリンスタジアムで予定通り12:30の開始となった準決勝。
対戦相手は東海大付属望洋高校。結果は8対4で負けましたが、公立高校として「成国旋風」を巻き起こした野球部の頑張りと応援団・吹奏楽部、そして卒業生や保護者、地
域の人たちが一体となった応援は、NARIKOKUパワーが球場に満ちていました。そして、その個性あふれるパフォーマンスは観客をも楽しませるものとなりました。
激励のお電話、メール等もたくさんいただきました。成田市民のみならず全県の皆さんが注目し、声援を送ってくださいました。準決勝には、成田市長様も応援に来てくださいました。
野球部員の溌剌とした健康感あふれる笑顔を絶やさないプレー、最後まで諦めない粘り強さ、そして一戦一戦成長していく姿は、さわやか野球として感動を覚えました。
単に本校の野球部の歴史をつくったというだけでなく、成田国際高校の歴史の中に新鮮でさわやかな足跡を残してくれたことを誇りに思います。
卒業生はもとより本校に関わる全ての方々にとっても大きな励みとなったことでしょう。甲子園には届きませんでしたが、素晴らしい夢を与えてもらえました。
田口監督の指導モット−が今回の野球部の頑張りを通して、「かたち」になってきていることを感じます。
「勝つことよりも強くなること」「野球を勝負の手段にするのではなく、野球を通して一人ひとりが成長し強いチームを作っていく。大切にしているのは[感謝の心]。野球ができることに感謝し、とことん野球を楽しみ、そして全力でプレーする。」
「夢をかたちに」の合言葉のもと、地域に溶け込み、地域に学び、地域に支えられ、地域に貢献する、そして生徒が輝き、生徒が発信する魅力ある学校づくりに一層精進してまいります。
応援してくださいましたPTAの皆様、後援会の皆様、同窓会・卒業生の皆様、そして地域の皆様に改めて心から感謝申し上げます。
2008/6/18
出会いの力C
〜みんなで奏でる心の輪力〜
演奏会日和の週末となりました。
成田国際吹奏楽部第24回定期演奏会が成田国際文化会館大ホールで開演されました。開演に先立ち、次のようなあいさつをしました。
Ladies and gentlemen, boys and girls, welcome to Narita Kokusai Wind Orchestra concert.
Our students have been ptacticing for this concert diligently every day
to move you, the audience.
I hope you will enjoy the concert today.
緑と緑が重なり、輝くみどりに、NARIKOKU吹奏楽がこだまする季節です。
成田国際高校吹奏部定期演奏会にようこそおいでくださいました。
吹奏楽部員にとって最大の行事・定期演奏会も第24回目を迎え、本日このように大勢の皆様に御来場いただき開催できますことに心から感謝申し上げます。
お陰様で、年々充実した演奏会となってきております。これは、ひとえに地域の方々・保護者の皆様をはじめ、大勢の方々のご理解とご支援があってのことです。皆様のご声援を励みに、地域に溶け込み、地域に学び、地域に支えられ、生徒が輝き、聴いていただく方々に<希望・勇気・感動>を感じていただれるよう精進してきました。
使命感と情熱あふれるエネルギッシュな顧問の鈴掛直子先生をはじめ、先輩の方々の指導を真摯に受け、また、部員同士 夢を語り合いながら 明るく元気に練習に励んできました。
本日は、マリンバの日本を代表する奏者 高田 亮 様を客演としてお招きしております。吹奏楽部員にとっても心に残る「一期一会」の演奏会となることを確信しています。
本日の定期演奏を契機にさらに精進し、夢の実現に向けてチャレンジ精神を持ち、他者への思いやりの心を大切にし、心身ともにたくましく魅力ある人間に成長してくれることを願っています。
素敵なゲストとともに若さあふれ、個性輝くNARIKOKU生らしい爽やかな演奏会となり、本日の演奏が皆様の心に響き、楽しい音楽の時間を共有していただれるば幸いです。
Thank you for coming to the concert and have a great time !
「音に心の輝き」をのせ、全身で奏でる爽やかなNARIKOKU吹奏楽に、私も感動しました。心豊かな気持ちで帰路につきました。
ご来場頂きました皆様には、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
2008/6/27
出会いの力D
〜未来へ繋がる親業力〜
梅の実が熟する季節です。
わくわくする月曜日を迎えました。本校で初めて企画した「成国YUME講座」が、成功裏に実施できました。(6/23)
保護者や卒業生の人生経験等を生徒の将来に生かすことを目的とし、総合的な学習の時間で、保護者11名、卒業生4名計15名の方々が講師となりそれぞれの人生体験を語ってくださいました。
講師の方々には、授業のためにこれまでのご自分の人生をおまとめいただくということは、たいへんな作業だったと拝察いたします。
今日、国際化や情報化等をはじめ社会の変化に対応するために、生徒が学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決に創造的に取り組む態度を育てるなど全人的な生きる力の育成が求められています。
このような状況の中、本校では、総合的な学習委員長を中心に、生徒に未来に繋がる学びの刺激を提供してもらえるようYUME講座が企画されました。企画者の熱意に応えてくださった講師の皆様には心から感謝申し上げます。
豊かな人生経験を積まれた講師の方々の深みのあるお話は、生徒にとってたいへん新鮮であり、学びへの刺激と気づきのあるものでしたので生徒の将来設計の上で参考なったと確信をしております。青春真只中にあり、多感な高校生にとって、人生の先達の一つの体験、一つの言葉が人生を変える可能性があります。
「今という時代を無駄にしないように、何事にも一生懸命取り組む気持ちを強くした。」「教科書では学べない生きていく上で必要なことを学べた。」等、生徒は感想の一端を述べています。
生徒は失敗から学び、困難を乗り越えて夢を実現していく上で、今回の「YUME講座」の授業は、生徒に生きる勇気と希望、そして夢実現へのチカラを与えていただきました。
また、この授業では、生徒も教員も共に学び、お互いの生き方を見直すきっかけになったのではないかと思います。
本校では、「開かれた学校の創造」− 保護者や地域等と連携した魅力のある学校づくりを現在推進していますので、本校の教育活動に確かな一歩が踏み出されました。
次年度も「YUME講座」が継続され、保護者・卒業生による成国ならではの特色ある教育活動として発展していくことを切に願っています。
2008.5.30
■ 出会いの力B
〜NARIKOKU 最大のサポート力「PTA」〜
まもなく梅の実が熟する季節を迎えます。
5月24日、本校ではPTA総会を初めて土曜日に開催しましたところ、昨年は、62名でしたが、123名の保護者に出席していただくことができました。昨年の倍の参加者数は、学校に元気を与えてくれます。
PTA総会では次のような校長あいさつをしました。
4月8日、暴風雨の入学式でしたが予定どうり実施できました。夢と希望をもった286名が入学し、今、成田国際高校は活気にあふれています。校訓の「真摯、創造、友愛」に生命が吹き込まれています。
先日、ある先生から次のような話をお聞きしました。
1年生の英語の授業で、[be proud of ]を使って、2つ英文を作りなさい、とその先生が指示しましたところ、
I am very proud of Narita Kokusai.
I am proud of myself because I entered Narita Kokusai.
と答えた生徒がいたと、笑みを浮かべ、報告してくれました。私もたいへんうれしく思いました。
生徒一人ひとりが成田国際高校生徒としての誇りと素直な心、真摯な学びの態度をもち、夢・希望に向かって粘り強く努力し続け、卒業時には、学び甲斐のある学校であった、保護の皆様には、通わせてよかったと実感できるように、教育活動の充実に努める所存です。
本日は、お帰りになりましたら、学校のいいところ、お子様のいいところを一つ以上お話しし、親子のコミュニケーションを深めていただきたいと思います。
「ほめる」ことで人は変わります。人生が変わります。
このことで、たいへん印象に残っている人をご紹介します。
北原照久さんをご存知の方、いらっしゃいますか。
横浜の「ブリキのおもちゃ博物館」を開館し、テレビにも出演しています。
北原さんは、小学校では、オール1、中学校では、担任の一言で、さらにやる気をなくし、自暴自棄。そのことばとは、「お前、よそのクラスの邪魔するんじゃないぞ!」入れる高校はない。
そのとき、北原さんのお母さんは、こう言ったそうです。
「お前の人生はこれで終わったわけではない。これから先の方がずっと長い。お前はタバコを吸わないから、いいところもある」と。
父親が東京のある私立高校をすすめてくれ、入学。入学時には、英語で書けたのは、ABCとXYZだけ。ところが、第1回テストで60点をとったのです。
すると担任の先生が、「すごいじゃないか。俺のクラスの誇りだ!」と、ほめてくれたのだそうです。
そのことばが北原少年の心に火をつけたのです。丸暗記し、次からの試験に臨みました。3年の時には、学年でトップ、総代となったのです。それから北原さんの人生はいつも、「やればできる!」人生観に変わったのです。
折にふれ、「ほめる」ことを心がけたいと思います。
終わりに、成田には「豊潤な地域力」があります。成田山、成田空港という地域の力があります。それらを可能な限り学校に取り入れたいと念じています。
本年度の教育経営重点目標に「地域と歩む学校づくり」を掲げ、「地域に溶け込み、地域に学び、地域に支えられ、地域に貢献する 生徒が輝き 生徒が発信する学校づくり」をスローガンに、地域から信頼され、一層魅力ある開かれた学校づくりに教職員一丸となって取り組みますので、どうぞご協力・ご支援をお願いいたします。
クリックすると大きな画像を見られます。
輝くみどりに、生命感あふれる季節です。
5月20は、日本の空の表玄関成田空港開港30周年の記念すべき日です。本校にとっても記念の日となりました。成田山参道での本校生徒の通訳ボランティアガイドが「街づくり」に貢献したとの理由により、成田市上町街づくり協議会並びに上町商店街振興組合から本校に感謝状が贈呈されたからです。
「学生ボランティアガイドとして外国人観光客の案内をするなど成田市上町街づくり協議会が目指す心通い合う商店街づくりの推進に当たり、爽やかな笑顔と語学力を発揮し、多大な貢献をされました。ここに深く感謝の意を表します。」という内容です。
本校は、昨年度から有志生徒が成田の地域の行事に参加し、成田の街づくりに一役買う機会を与えていただいてきました。4月の太鼓祭、7月の祇園祭、10月の弦祭、そして今年4月の太鼓祭等に、「ボランティア通訳ガイド」として参加し、町の方々のご理解とご支援のもとに体験活動を行うことができました。
参加した生徒は活動後に、「外国人や地域の方々とのコミュニケーションが深まり、人との交流が図れ、成田山という伝統のある場所を改めて見直すことができた」「英語力向上への意欲にもなり、地域の方々のあたたかさに触れ、交流の大切さを知った」「自国の文化理解の大切さを痛感した」「色々な国の人と話すことができて楽しかった」「Hello! と話しかけるとほとんどの人が笑顔で明るくHello!と返してくれた。笑顔は万国共通だなと、とても嬉しかった」等々の感想を述べていました。
参加者一人ひとりにとって「気づき」のある、未来へ繋がる「生きる力」を育む貴重な体験活動となりました。
今日、学校には、保護者や地域の信頼に応え、地域の教育力の核となる学校づくりを進めるために、学校と地域がより一層連携を深めることが求められています。
本校は、「地域に溶け込み、地域に学び、地域に支えられ、地域に貢献する 生徒が輝き 生徒が発信する開かれた学校づくり」を学校経営の重点目標に掲げておりますので、今回、感謝状をいただけましたことで、本校の開かれた学校づくりに一層弾みがつきます。
上町の皆様のご配意に心から感謝申し上げます。