スチューデント
  カンパニー









   2学年新聞・臨時増刊号その2(保護者版)

2学年総合学習     04・6・7

天気は快晴 バスは満員! 

6月4日金曜日、快晴にめぐまれたこの日、2学年の生徒117名は2台のバスに分乗し、鹿野山を登った。総合学習(園芸科は課題研究)で準備を重ねてきたスチューデントカンパニー(起業家体験)の最終日だ。

 マザー牧場へ到着すると、これまで指導していただいたインストラクターの方々が出迎えてくれた。ガイダンスも早々に、午前中販売する会社はe-town(イータウン)内のブース(割り当てられた店舗)に入って準備が始まった。

「情報」(2年生からはじまったコンピュータ実習授業)の時間に作成した会社の「看板」と「ポスター」を店の前に張り出す。机を広げて商品をディスプレー。ひと通り準備が終わるとお店の前に全員集合した。インストラクターから「今日は高校生としてではなく、マザー牧場のスタッフの一人としてお客様に対応してもらいます!」とプロ意識が強調される。

「では、みんなで練習しましょう。 お客様に笑顔で、『いらっしゃいませ!』」

「いらっしゃいませ!」

「もうすこし頭を下げて『ありがとうございました!』」

「ありがとうございました!」 

スチューデントカンパニー

全社黒字を達成!!

販売時間は1時間。恥ずかしがっている暇はない。最初は戸惑っていた生徒たちも、すぐに慣れて積極的にセールスを開始。もっと一般のお客さんを呼び込まなくちゃとポスターを背中にはって外に飛び出す生徒や、まってちゃダメだと商品をもって行商(?)に出る生徒もでてきた。

途中から新聞記者の取材もあり、写真用のモデルさんの依頼にも「いやだぁ〜」と言いながら嬉しそうにしっかりポーズ。

 午後の販売になると勢いが増してきて、e-town内は八百屋の市場(いちば)状態となる。一般のお客さんがe-town内に入ってきても異様な雰囲気にやや引き気味。閉店時間が迫るにしたがって値段を下げてうまく売り切る方法も身につけて、商品完売の会社が相次いだ。

上総高校初の試みであったスチューデントカンパニー。商品の製造が思うように行かず、途中どうなることかと思ったが、全社黒字を達成した。各会社とも最初の資本金(借入金)を担任に返済し、残りの利益は社員で分配(給料袋に入れて社長から手渡される予定)することになっている。ここまでご指導いただいたインストラクターの皆様、そして倒産しそうな会社を支え続けてくれた担任、学年職員に感謝したい。