平成14年7月18日
PTA親子協議会報
「交通安全講演会
      行われる」
 
 五月二十七日 (月)、東金
警察署交通課長の市原義美先
生を講師としてお迎えし、
「事故と補償」と題して、交
通安全講演会が行われまし
た。講話の内容をまとめてみ
ました。
 二十一世紀に入ってから
も、事件や事故が多発してい
ますが、皆さんは「死」とい
うものについて考えたことが
ありますか。友人とのおしゃ
べりや楽しい時間も生きてい
ればこそ得られる時間なので
す。交通事故で死亡というの
は、本当に悲惨です。朝元気
だった人が、帰ってくるとき
には変わり果てた姿になつて
いるのです。人間とは弱いも
のです。ちょつとしたはずみ
や悪ふざけで人を殴ったり突
きとばしたりしただけでも、
尊い命を奪ってしまうことも
あります。
 交通事故では、毎年九千人
前後の人が亡くなつていま
す。千葉県は交通事故が多く、
今年もすでに百六十七人が亡
くなつています。特に、東金、
山武管内は多いのです。
 交通事故は交差点で多く発
生します。価値観の違う人た
ちが交差点に集まり、それぞ
れの都合で道路を利用するの
で、事故が起きるのです。
「交通」 は、誰でも持ってい
る、道路を利用する権利です。
「安全」とは道路を利用する
以上当然発生する義務なので
す。この意味を理解していな
いと、人に迷惑をかけてしま
うのです。「権利」だけを主
張していたのでは学校生活も
社会生活も成り立ちません。
 事故を起こした場合には未
成年であっても責任を負わな
ければなりません。高校生で
あっても同様です。その際負
わねばならない責任は、@刑
事上の責任A民事上の責任B
社会的な責任の三つです。十
四歳以上であれば、刑事上の
責任が発生します。それは、
交通事故だけでなく、人を殴
ったり、人の物を盗ったhノし
たときにも同じです。現在東
金の留置場には二十一名いま
す。半数が外国人ですが、少
年もいます。少年の場合には、
ほとんど暴走族関係です。暴
走族に関しては、この管内だ
けでも四十名を越える少年が
逮捕されています。中には現
役高校生も含まれています。
 自分の目標をつくり、その
目標を達成するために、一生
懸命努力してください。それ
が、基本的なルールを守ると
いうことにつながるはずです。
 そして、危険を予測して、
自分の命も他人の命も守れる
ようになってください。
 お話の後、「危険予測で守
る他人の命、自分の命」とい
うビデオを見ました。冒頭か
ら生々しい事故の現場がうつ
されており、講話の内容を裏
付けるものでした。生徒は交
通事故について真剣に考えた
ことと思います。