千葉県立仁戸名養護学校
                  インターネット利用の手引き
1 利用の基本方針
 千葉県立仁戸名養護学校コンピュータネットワークシステム内においてインターネットを利用するに当たっては,本校の教育目標の具現化,教育活動の円滑化を図ることを目的とする。児童・生徒に情報活用の実践力,情報の科学的理解,情報社会に参画する態度を身につけることを目標にして利用するものとする。
 利用の際には,「千葉県立仁戸名養護学校コンピュータネットワークシステムに関する総則」に従い運用する。また,平成14年5月20日付教指第385号「校内情報ネットワーク利用に関する情報セキュリティ基準」に従い,平成10年5月15日付教指第294号「インターネットによる個人情報の提供について」の趣旨にのっとり,児童・生徒及び関係者の個人情報の保護に努め,その教育的効果に十分配慮した活用を図るものとする。
2 責任範囲
平成14年5月20日付教指第385号「校内情報ネットワーク利用に関する情報セキュリティ基準」
(1)  校長は,総合情報責任者としてコンピュータネットワークシステムの利用・管理に関して統括する。
(2)  児童・生徒のメールについて,システム運用またはセキュリティの必要性が生じた場合は,情報システム管理者は,総合情報責任者の許可ののち,児童・生徒及び教職員のメールを閲覧し,メールの削除等適切な処理を講ずることができる。
3 インターネットの利用形態
 校内情報ネットワーク利用規程に準ずる。
4 インターネットの管理・運用等
 (電子メールについて)
(1) 特 徴
@ 電子メールとは
 電子メール(以下,メールとする)は,インターネット上で手紙をやり取りするコミュニケーション手段である。郵便よりも速く相手に届けることができ,電話と違い,相手が不在時でも伝えることができる便利なものである。
A 覗かれるメール
 メールは,ネットワーク上に点在するいくつかのコンピュータを経由して配信され。そのため,経路のどこかで他人に覗き見られる恐れがある。この点を児童・生徒に十分認識させる必要がある。また,公文書等の送受信にも十分注意が必要である。
(2) 技術的問題
@ 送信文書の形式
 メールはテキスト形式で送信する。一部のメールソフトはHTML形式にも対応しているが,多くのメールソフトは対応していないため,送信されたメッセージを正しく表示することができない。
A 使用できない文字
 半角のカタカナは使用しない。相手のコンピュータ環境によっては文章が正しく表示されない場合がある。
B タイトルは簡潔に
 毎日多くのメールを受け取る人にも読んでもらえるよう,一目で内容がわかるようなタイトルをつける。また表示の関係から,全角20文字以内で簡潔に書く。
C 本文は簡潔に
 本文は,相手が読みやすいように簡潔に記述する。1行の文字数は全角で38文字程度とし,文頭を一字下げたり,段落の終わりに空白行を入れるなど,相手が読みやすい文章を心がける。
D 大きな迷惑メール
 データ量が1Mバイトを越えるような大きな画像ファイル等を添付したり,特定の相手に大量のメールを送りつけると,ネットワークに大きな負担をかけ,相手のメールボックスを溢れさせる恐れがある。メールボックスが溢れてしまうと,新しく送られてきた他のメールを受け取ることが出来なくなる。
E 添付ファイル
 コンピュータウイルスを含む恐れのあるファイルは絶対に添付して送らない。
F メールアドレスは正確に
 メールの送信は,アカウント所持者の責任で行い,メールの出所を明らかにするために,氏名,連絡先やメールアドレスを明示する。また,相手先のメールアドレスを十分確認してから送信する。よく使用するメールアドレスはアドレス帳を利用する。
(3) 注 意
@ メールでの交流
 メールによるコミュニケーションでは,お互いの顔が見えないため細かいニュアンスが伝わらず,誤解を生じることがある。文章表現には十分注意する。
A 人権の尊重
 相手の人権を侵害することのないよう十分指導する。また,嫌がらせや脅迫めいたメールを受け取った場合は速やかに情報システム管理者に申し出て,適切な対処をする。
B プライバシーの尊重
 守秘義務を遵守し,児童・生徒のプライバシーを守る。
C 個人情報の保護
 個人情報の発信に際しては十分注意する。また,児童・生徒が勝手に他人の個人情報を発信しないよう指導を徹底する。
D メールでの売買
 学習活動の一環で,メールを利用して物品の売買や交換などをするときは,必ず情報システム管理者に許可を得なければならない。金銭に関する行為は,後で多額の請求が来るなどのトラブルを招くことがある。
E チェーンメール
 チェーンメールとは「不幸の手紙」等のように,ねずみ算式に多くの人を巻き込み,ネットワークにも迷惑をかけるようなメールのことを言う。善意によるものもチェーンメールとなる。発信したメールが結果的にチェーンメールとならないよう,十分注意させる。またチェーンメールが送られてきた時は,転送せずに必ず情報システム管理者に連絡をしてから,破棄する。
F 不審なメール
 出所不明の不審なメールは不用意に開かない。特に添付ファイルには注意する。コンピュータウイルスに感染する危険がある。
G メーリングリストへの参加
 メーリングリストに参加するときは,そのグループの「案内」があるかどうかを確認し,ある場合にはその案内を読んだ上でその運営方針,特徴を調べてからメーリングリストに参加する。
H 話題に合わせる
 メーリングリストにメールを投稿する場合,これまでの発言内容の流れを十分に知った上で,話し合いの流れを進めるような内容のメールを投稿する。質問をする前には必ずFAQに目を通し,無駄な質問をしない。
I メーリングリストへの投稿
 個人宛のメールを,メーリングリストに投稿してはいけない。誤って送ると,グループ全員にメールが送られ,相手や多くの人に迷惑をかけることになる。投稿する内容はグループで討議するようなものにする。
J メールアカウントの不正使用
 ネットワーク社会ではメールアカウントは一人一人のものが原則。一つのアカウントを複数の人で使用したり,他人のアカウントを使用してはいけない。
K パスワードは大切に
 ネットワーク社会ではパスワードは,自己管理になることを児童・生徒に十分指導する。
L パスワードの管理
 パスワードも絶対的な信頼はできない。パスワードはアルファベットの大文字,小文字,数字を組み合わせた複雑なものに設定し,他人に知られないような工夫をする。また,頻繁に変更する必要がある。
(4) エチケット
@ 確認メール
 メールをくれた相手にすぐに返事が書けない場合は,「メールを受け取りました。」という確認のメールを出す。メールは届かないこともあるのでメールを送った側を安心させることがエチケットである。
A 新着メールのチェック
 自分宛に新着メールが届いていないか,定期的にチェックする習慣をつける。また,メールを溜めすぎてメールボックスを溢れさせないためにも,メールボックスを定期的に開き,不必要なメールは削除する。
 (ホームページ閲覧等について)
(1) 特 徴
@ インターネットの活用
 インターネット上には研究のための資料,専門家の意見,公開講座など様々な役に立つ情報がある。いろいろなテーマについて調べたり,情報を集めるなどインターネットを積極的に活用する。
A 交流の輪
 収集した有益な教育情報は,積極的に活用させるとともに,自らの情報を積極的に他へ発信し,交流の輪を広げる。
(2) 技術的問題
@ ホームページの整理
 参考になるホームページを見つけ場合は,「ブックマーク」や「お気に入り」に,その場所を記録して良い。
A 情報収集の効率化
 情報の検索時間を短縮するために,リンク集や情報検索サービスを有効に使う。
(3) 注 意
@ 有害ホームページへの対処
 有害ホームページの閲覧禁止を指導徹底する。本校はフィルタリングソフトによって有害ホームページから,児童・生徒を守る仕組みになっている。しかし,フィルタリングソフトにかからない有害ホームページを見つけた場合は,情報システム管理者に連絡する。
A 有害情報の除去
 本校のシステム(各病院)には有害情報を除去するためのフィルタリングソフトが,常に新しいものになっている。しかし,完全ではないので,閲覧時には指導担当教職員は,注意が必要である。
B パスワードの管理
 フィルタリングソフト用の各学部パスワードは,児童・生徒に意味を指導し,管理を徹底する。特に教師用のパスワードが児童・生徒に漏れないよう注意する。
C 有料情報サイトへの対処
 生徒が無許可でホームページから有料情報を収集することのないように注意する。
D ファイルのダウンロード
 無許可でファイルをダウンロードすることを禁止する。(コンピュータウイルスが含まれていて,システムに被害を与えることがある)
E ダウンロードした後の注意
 ダウンロードしたファイルは使用条件に留意する。添付されているREADME等のファイルに必ず目を通し,指示に従う。特に,有償のプログラム等を無断使用しないよう十分注意する。
F 問題のある情報の取扱い
 収集した情報の中に,人権やプライバシーを侵害するような内容や個人情報等,問題のある情報を含んでいる場合は,取り扱いに十分注意する。
5 インターネット利用の手引きの見直し
(1)  インターネットの進展及び,社会情勢の変化や技術環境の変化に対応するよう,校内における十分な検討を経て,本規程は常に見直しを行うものとする。
(2)  インターネットで使われる技術は,進歩・変化が非常に激しいため,本校のインターネット利用者全員が,最新の情勢に常に注意を払うこととする。
(3)  本規程は,学校Webサイト内のいずれかのページ上において必ず表示するものとする。
 学校教育における校内ネットワーク利用の進展及び,社会情勢の変化や技術環境の変化に対応するよう,校内における十分な検討を経て,本規程は常に見直しを行うものとする。
6 報告の義務
 総合情報責任者は,不測の事態が生じた場合「校内情報ネットワーク利用に関する情報セキュリティ基準」の「ネットワークの事故等に関する報告」に従い適切に報告しなければならない。