7月23日に野球部が負けてしまった翌日、次のようなFAXが本校に届きました。

『成田国際高校応援団ありがとう!』

本日、中学生50名を連れてマリンスタジアムへ行きました。成田国際高校の応援に久々に感動しました。

高校野球は野球部の生徒だけのものではなく、学校が一つにまとまる素晴らしい競技なのだということを改めて教えてもらいました。

特に5回の「私をボールパークに連れていって」の歌は、観客の皆さんの心まで癒してくれました。試合が終了した後、多くのお客さんが成田国際高校の応援団の最後を見届けるために残っていましたね。団長さんの最後のエールを聞いたときには、望洋の応援団も感動していましたね。私も思わず、目頭が熱くなりました。

野球の勉強に行った中学生たちも、成田国際高校の応援団の様子を見て、あんな学校で野球がやりたいと言っていました。

また、来年の夏に素敵な応援団に会えることも、夏の高校野球の楽しみになりました。

中学校野球部顧問

 

2008723日、10日間の短い夏が終りを告げてしまいました。

それはその10日間のために日々練習を重ねてきた野球部だけでなく、成田国際高等学校『応援団』にも早い夏の終わりを告げるものでした。

ところで応援団のみんな、本当にお疲れ様。あの怒涛の10日間からすっかり切り替えることが出来ているかな。

僕は5試合もの応援を終えた日焼けが落ち着き、ヒリヒリ痛くなくなるのと同時に、ようやく野球応援が終わったのだという実感がわいてきました。今振り返ると、今年の応援は本当に素晴らしい応援でした。上記のようなFAXを代表するように、野球部の保護者の方々からは「素晴らしい応援をありがとうございました」という賞賛の言葉を数多く頂戴いたしました。また、球場でも、本校とはまったく関係ない一般客の方々からも同様の言葉を頂戴いたしました。本当に今年の応援の『素晴らしさ』には感動いたしました。「感動!」それ以外に言葉が見つからない!また、ここ数日、本校の応援について、テレビや新聞、ラジオなどのメディアからの取材もあり、さらにインターネット上では成田国際高校応援団の記事がにぎわっており、ちょっとしたセンセーションになっています。すごいことになってきました!

応援団のことを思い返すと4年前までさかのぼります。成田国際高校に着任した4年前。当時は初の女性団長というあまり例を見ない応援団が誕生しました。初代女性団長の唐川さんは今現在の「成田国際高校応援団」の礎を築いた人物でした。それが年々進化を遂げ、2代目宮崎団長は有志を交えた総勢70名の応援団をスタートさせ、3代目和加子(山本さんてガラじゃないでしょ)団長は100名の応援団を率いてナリコクの伝統になりつつある「風になりたい」 “Inba De Samba”の応援をスタートさせました。今年の4代目の明日香(高橋さんてガラじゃないでしょ)団長の応援団は感動を与える「感動応援団」だったのは間違いないでしょう。野球部が勝ち進むにつれて一体感が増していくのが手に取るようにわかりました。生徒会の子たちによるサポートがあり、また、本校の名物である100名を超える素晴らしき吹奏楽部。300人近い生徒たちの「応援団」が一体となって野球部を応援する姿は本当にひとつの壮大なドラマのような、応援団が一つの物語になっているような感をうけました。

今年は野球部の大活躍もあり、例年以上に応援に力が入っていくのも感じましたし、生徒たちの野球部への応援も日増しに大きく、そして純粋なものになり、それがまた感動的でした。

今年の目玉になった “Take me out to the ball game”は本当に素敵だったなぁ。ナリコクならではの伝統にしたい、そんな力を持った応援でした。なにより英語で歌えるあたりがナリコクっぽい(笑)。そして何よりも、来年もまた新しいことを考えなくては!という楽しさ・期待でいっぱいです。

さてさて、応援団は5試合も野球応援させてもらって、さらに千葉県の聖地マリンスタジアムでも応援させてもらうことができ、本当にこの上ない幸せを感じました。野球部を応援して、野球部に力を与えるはずが、いつの間にか野球部に応援されていて、野球部に大きな力をもらっていました。人を応援することで、自分も色々な人に応援されていることに気づき、色々なサポートを受けていることに生徒たちは気づいていました。いつの間にか明日香団長から、応援を始める前にこの応援団を支えてくださっている野球部の父兄の皆様、応援に駆けつけてくれた卒業生やOBOG、ベンチ入りできなかった野球部員のみんな、共に応援を頑張っていく吹奏楽部、そして球場にかけつけた先生方に対して「感謝」を口にするようになりました。その姿勢が共感・感動を呼び、また本校の応援団の「ファン」を作ってくれたのだと思います。

人の生きがいとは、お金を得ることではなく、一時的な快楽を得ることではない。他人を応援し、励まし、その結果他人を幸せにしてあげることなんだと、生徒たちも気づいたようでした。

さてさて、本当に悔しいのは、この素敵な成田国際高校応援団にぜひ!甲子園を体験させてあげたかった、という思いです。勝ち続けるチームは一つしかなく、また勝つことだけが尊いものではありません。また、野球部のみんなに素敵な思いをさせてもらったにもかかわらず、人間とは本当に欲深いなあ、と感じます。でも、もし願いが叶うなら、君たち応援団に、甲子園のアルプススタンドを体験させてあげたかったな・ぁ・・。全国の人に、「成田国際高校の応援は素晴らしい!」って感じてほしかった。本当に、本当に。成田国際高校って本当に良い学校なんだなぁ、と。

共にスタンドで応援していた3年生の中澤真二くんの最後の言葉がみんなの気持ちを凝縮していたように思えました。

「ナリコクで野球が出来て本当に幸せでした」

ナリコクの生徒で本当に良かった、応援団員はみんなそう思えたに違いないでしょう。

自分の学校が好きで好きでたまらない。恥ずかしいという気持ちもなく大声で、校歌を歌い上げる。自分の学校に誇りを持てる。仲間を全力で応援できる。これらのことを具現できるのが野球応援だと思う。野球応援って素晴らしい!

最後に・・・・。

今回の野球応援において僕自身も様々な「応援」を受けました。本当にありがとうございました。感謝いたします。

○明日香・・・君なしではこの応援団は語れない。今回の応援も明日香の最高の人柄のおかげでしょう。本当に最高の応援団長でした。

○七海&若菜・・・団長を本当によくサポートしてました。君たちがいたからこそ、応援が活気づいたね。

○団旗(ちょん&あや)・・・凛々しい団旗の掲揚でしたね!団旗の掲揚・降納は気が引き締まりました。

○生徒会メンバー&お手伝いさん・・・裏方さんの努力には頭が下がります。見えないところでのサポートこそ最も尊いものです。

○太鼓(ゆかり&さちよ)・・・手に出来た太鼓マメは青春の証!

○写真部・・・鉄の心で応援したい気持ちを抑えて、シャッターを切るあなたたちは凄い!

○鈴掛先生&酒井先生&吹奏楽部・・・30曲近い無茶なリクエストに加え、大会前だというのに完璧な演奏に最高のパフォーマンス。君たちは全宇宙No1の吹奏楽部員です!


○小原先生&山口先生&ソフトボール部・・・毎年元気のある応援をありがとう。君たちなしの応援は考えられない。本当にありがとう。

○応援団顧問の先生方・・・先生方の助力なしではここまで来れませんでした。深謝!

○球場に駆けつけてくれた先生方・・・皆勤賞の嶋田先生をはじめ、色々な先生方にご協力いただきました。本当にありがとうございました。

○校長先生&両教頭先生・・・いつも僕のわがままを受け入れてくれて本当に感謝したします!

○事務室・・・嫌な顔をせずに全日程にバスをOKしてくれたことに本当に感謝です。来年は甲子園まで!

○泉観光バスさん・・・バスの用意に奔走してくれたこと、感謝いたします。

○小林先生&野々宮先生&下島先生・・・野球部顧問の先生方のご尽力あってこその応援でした。

○野球部保護者の皆様・・・応援生徒への差し入れなど、暖かいサポートに深く感謝いたします。

○中澤くん&スタンドでの野球部応援・・・君たちの全力の応援がとても感動的だった。

○卒業生、OBOGのみんな・・・卒業しても色あせない愛校心に感謝!

○陸上部・バレーボール部・剣道部・少林寺拳法部のみんな・・・一緒に応援できて良かった!

○(下総)鬼澤先生・(市立銚子)林先生・・・先生方のご指導があったからこそ、今の自分がいます。ありがとうございました。

○仲澤先生・・・先生の温かい応援・お言葉。そしてなによりもそっと背中を押してくれるような温かい励まし。先生の存在なくしてこの応援団の成功はありません!

○田口先生&野球部・・・感動をありがとうござました。来年こそは!

○応援団のみんなへ・・・来年も待っているよ!(3年生も、含む)本当にお疲れさまでした!

 

 

                                  応援団顧問   南 和希



            

成国 対 安房高校戦を見に来ていた海老根さんのこんな素敵なブログを応援団長が見つけ、ご本人が成国にいらっしゃってくれたりして、思わぬうれしい交流がありました。ブログを許可を頂き掲載させていただきます。応援団のみんな、たくさんの方達が君たちを心から応援してくれています。感謝!!

海老根さんのブログはこちらからどうぞ。

成田国際高等学校応援団のみんなへ

応援団顧問   南 和希