本校では平成20年度,千葉大学・日本園芸生産研究所との教育連携講座及び株式会社インテルによる土曜特別講座を実施し,大きな教育効果をあげました。今年度も引き続き,生徒に最先端科学に強い関心を持ち,さらにキャリア教育の観点から,進学・就職に向けて教育実現のためのバイオテクノロジー講座を企画し,科学技術振興機構(JST)の支援を受けて,サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP講座型学習活動)事業として,千葉大学園芸学部及び日本園芸生産研究所と教育連携講座を実施しています。
 SPP事業は独立法人科学技術振興機構(JST)の支援を受けて実施します。

事業名称

平成21年度 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトによる
千葉県立松戸六実高等学校と千葉大学園芸学部及び日本園芸生産研究所との教育連携講座

テーマ

「食糧危機を救うための野菜の品種改良とバイオテクノロジー

日程と内容

5月22日(金) 事前学習
内容 講座参加生徒への連絡会と講座の概要説明(バイオテクノロジー基礎)

5月23日(土) バイオテクノロジー講座1

内容 導入講義導入実験・導入実習(接ぎ木実習・お米のDNA抽出実験・PCR法を使ってのお米のDNAの増幅実験)課題研究アドバイスキャリア教育

講師 財団法人日本園芸生産研究所開発部長
場所 財団法人日本園芸生産研究所
日本園芸研究所での実習風景
講座の感想抜粋
概要説明講義の中で興味をもったこと
他の接ぎ木の方法について興味を持ちました。できたら見てみたい。・だいたいの流れをつかめてよかった。                 ・とても話が面白くてよかった。ウイルスについてもっと具体的に聞きたい。ウイルスはどんなものがあり、果物や野菜の病原菌はどんなものがあるかなど。・接ぎ木は実験としてやるのかと思っていた。・キュウリが弱くてカボチャが強いからという接ぎ木をする理由・利点があることをきちんと理解できた。・接ぎ木をすることで穂木が丈夫に育つことがわかった。
接ぎ木実習の中で興味をもったこと、おもしろかったこと
・接ぎ木した植物は育ったら実の味はどうなるか、逆にある病気には弱くなることはないかなどが気になった。・成功するか楽しみ。・微妙な切り具合が大変だった。・こんなことでくっつくのかと思った。・ナイフがよく切れて面白かった。・キュウリとカボチャの茎の形が全然違うので驚いた。・このような作業は初めてなので、今回の実習を体験できて本当に良かった。・他の野菜ではどうなのかなと興味を持ちました。・カボチャとキュウリに互いに切り込みを入れるのが楽しかった……が キュウリの屍が……! 
お米のDNA抽出実験の中で興味をもったこと
・DNAの存在する部分は米の皮や胚珠などの中のどの部分かが気になった。・ピペットの使い方を間違えた。・普段わからないことなので面白かった。お米以外にもやってみたかった。・粉にして液を入れるだけでDNAがわかることに驚いた。A液とB液の中身が気になる。・上澄みができなくて少し焦った。なぜ上澄みができるものとできないものがあるのか知りたい。・普段見たことがない器具を使えて楽しかったです。・なぜDNAが抽出できるかがわからなかったが、大体の流れはつかめた。

PCR法を使ってのお米のDNAの増幅実験の中で興味をもったこと、おもしろかったこと
・マイクロピペットはどこまで小さな単位まではかれるのですか?・正直簡単だろうと思っていたら、案外細かい作業で大変だった。・ピペッターを使うのが大変だった。・ピペットマンなど初めての器具がたくさんあって面白かった。・溶液が凍って液が混ぜられなくなりビックリしたけど面白かった。・興味を持ってやれたのでよかった。・扱いが難しそうなものを使うので心配したがいろいろ楽しく興味を持ってやれたのでよかった。

5月29日(金)バイオテクノロジー講座2

内容 導入講義DNA鑑定・接ぎ木作業導入講義、実験の目的指導、課題研究アドバイスキャリア教育

講師 財団法人日本園芸生産研究所開発部長

場所 千葉県立松戸六実高等学校

講師の先生を歓迎する合唱部のミニコンサート風景
実習風景

講座の感想抜粋
接ぎ木実験・実習について興味を持ったこと
・市販のものでも接ぎ木をしてみたいと思った。・他にどんな野菜が接ぎ木できるのかと思った。・もっといろいろな種をためしたい。・接ぎ木ができない組み合わせやその理由について知りたいと思った。・接ぎ木をしたものすべてが成功しないようなので難しいと思った。・違う植物でも試してみたい。・普段なら絶対やらなそうな接ぎ木を体験できてよかった。・胚軸を切ったときに茎の根側・葉側の両方から水が出てきたのですが、何故ですか?葉側の方は重力によって落ちてくるから納得できるのですが、根側からでるのはなぜ?・今回はキューリの方を切りましたが、たぶんしっかりとついてくれると思うのでよかった。

6月6日(土)バイオテクノロジー講座3

内容 実験・実習・結果発表キャリア教育と施設見学TA・講師との懇談

講師 財団法人日本園芸生産研究所開発部長
場所 財団法人日本園芸生産研究所
実習風景
講座の感想抜粋
米の品種判定(電気泳動)実験の中で興味をもったこと

・実験の結果がうまく得られないことがあること。・ピペットマンの操作に慣れてくると面白かった。・品種がわからないという結果、自分の米が特殊だったからということにしたい。・難しかったです。ただ、自分が調べた米の品種が知りたかったです。・自分の持ってきた米の品種の判定ができて良かったです。・少し違っただけで違う品種になってしまうのだなと思いました。・数分で動きがわかってすごかったです。・マークが動くことに驚いた。
米の品種判定(電気泳動)実験の中で興味をもったこと

・実験の結果がうまく得られないことがあること。・ピペットマンの操作に慣れてくると面白かった。・品種がわからないという結果、自分の米が特殊だったからということにしたい。・難しかったです。ただ、自分が調べた米の品種が知りたかったです。・自分の持ってきた米の品種の判定ができて良かったです。・少し違っただけで違う品種になってしまうのだなと思いました。・数分で動きがわかってすごかったです。・マークが動くことに驚いた

試食会の中で興味をもったこと
・様々なメロンがあること。・最後に食べたメロンはメロンじゃないと思えるほど甘かった。・おいしかったです。・2つ目がすいかでした。・とてもやわらかくおいしかったです。・試食した育成中のメロンもそれぞれいい所があるのでそれを組み合わせて新しいメロンを作れたらいいと思います。
園芸生産研究所での講座についての感想
・オープンディに参加してみたい。・ちょうど足利事件のようなDNAに関する報道が行われているときに受講できてよかった。・メロンが良かったです。・良い息抜きになりました。明日から勉強頑張ります。

6月20日(土)バイオテクノロジー講座4

内容 まとめ講義まとめ実験今後の課題研究へのアドバイスキャリア教育施設見学

講師 千葉大学園芸学部大学院融合科学研究科教授、千葉大学園芸学部大学院融合科学研究科助教授

場所 千葉大学園芸学部
実習風景

・8月24日(月)から9月3日(木)の第3回高校生理科研究発表会応募期間に優れた課題研究ができた班は応募
・9月26日(土)第3回高校生理科研究発表会千葉大学 けやき会館(西千葉キャンパス)

千葉県立松戸六実高等学校

Matsudo Mutsumi High School

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サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP講座型学習活動)事業報告