北高ショートヒストリー 

 市川北高校が第1期生を迎えたのは、昭和54(1979)年4月。 それ以来順調に発展し、この春の新入生は第32期生となりました。

 この学校と前後して創立した県立高校は、どこもプレハブの仮校舎でスタートしました。 北高でも、現在のグランドに仮校舎が置かれ、翌年に現在の校舎が落成、 体育館、プールと施設もだんだんと充実してきました。 校舎内にも、コンピュータ室、LL教室がつくられるなど、外から見えないところでも、 改良が続けられています。 平成9年には大規模改修工事が行われ、教室棟の内装が全面的に新しくなりました。

 また、高校生人口の増加に合わせて生徒数も増え、最も多いときには30クラス ・約1500人の生徒が学ぶ、県内でも有数のマンモス校でした。 しかし、高校生人口の減少・40人学級の実現に合わせ、生徒数は減少し、 現在は12クラス・約480人が学んでいます。

 北高は、市川市内の県立普通科高校としては、 5番目に開設されました。 それまでの高校の制服が、男子は黒の詰め襟、女子は濃紺など地味な色柄であったのに対して、 男女ともに明るい青のブレザーにえんじ色のネクタイ、グレーのズボン・スカートという 北高の制服は、当時としては時代の一歩先を行くものでした。 実際、きちんと着こなせば高校生として、明るくさわやかな印象を与える制服であり、 それにあこがれて入学を決めた先輩たちも多いのです。 その制服も平成17年度から現代風に全面改定されました。さらに平成23年に市川西高校と統合することになり、統合1期生である平成21年度入学生からは、制服がまた変わりました。

 北高の回りは、田園という言葉がぴったりの、のどかな環境です。 最近でこそ、市川市保健医療福祉センターなど、建物も増えてきましたが、 教室の窓から、これほど豊かな緑を見ることができる学校は、 都心からわずか15km圏に位置することを考えれば、そう多くはありません。 そして、こういう恵まれた環境が、やさしく・おだやかな北高生の性格を形作る 大事な要素になっていると思います。

 北高は30周年を迎えました。 市川市内で最後に開設された高校でもすでに20年以上。 高校を新設校・伝統校と分けることはやがて意味がなくなります。 新設校だからと甘えることも、伝統校だからとあぐらをかくこともできません。 それぞれの学校が、どういう人物として卒業生を送り出すか、 またどういう人物を育てようとしているのか、社会は大きな関心をもって見つめています。 このホームページは、私たち市川北高校から社会に向けた、ささやかなメッセージです。 私たちのメッセージを受けとめて、明日の北高をつくろうという、 たくさんの若者を待っています。