○弓道部取材レポート○


7月17日、弓道部取材。

私達が取材に行ったときはちょうど練習をしているところでした。

▲写真は的に向かって弓を構えているところ。かっこよかったです。

1.説明

的は射位(射手)から的までの距離が28m、通常は直径が36cmのものを置きます。的場には矢が痛まないよう土が斜めに盛ってあり、これを安土(あづち)といいます。
矢は、矢竹の端に鏃(やじり)を、反対の端には矢羽に筈(はず)をつけて作られています。



これは巻藁(まきわら)と呼ばれるもので、見た目は米俵の様で、藁を必要な量だけ束ねて藁縄で巻き締めてある。巻藁の直径は30cm〜50cm、奥行きが80cm程度あり、巻藁の中心が肩先程の高さに来るよう、また重量があるため専用の巻藁台に置きます。

2.練習風景

▲巻藁を使った練習。巻藁での稽古では、専用の矢尻(矢の先端の金具)を付けた、「巻藁矢」「藁矢」を使用し、羽根も付いていません。


▲練習風景。できるだけ練習の邪魔にならないよう静かにしていました。
矢が外れると「トスッ」と音がし、的に当たると「パスッ」といい音がしました。
当たると「しゃあっ」という他の部員からの声が飛びます。

Q&A
Q.顧問の先生はどんな人ですか?
 A.優しくて明るい先生ですが、やっぱり怒ると怖いです。
Q.練習メニューと一日平均どのくらい矢を射るのか教えてください。
 A.射込みや試合形式の練習をします。6限目まである日は20射、休日など時間の取れる日は40射くらいです。
Q.道具などは自分たちで買っているんですか?
 A.弓は学校のものを使用します。胴着や矢など弓以外のものは自分たちで買っています。
Q.『たこ』など、手に傷ができたりってするんですか?
 A.「まめ」はできます。でも本当はできないほうがいいです。上手い人はあまりできません。
Q.弓道をしていて楽しい(嬉しい)と思うとき、辛い(大変)と思うときはありますか?
 A.初めて矢が当たったときは嬉しかったです。辛いのは、矢がなかなか当たらないときです。弓道は精神面が表にでるので、悩んでいるときはうまく的に当たりません。
Q.合宿などはやっているんですか?
 A.ありません。その代わり、3日連続での練習があります。
Q.弓を射るのに腕の力って必要ですよね。
 A.やっぱり腕の筋肉がつきますし、握力が上がります。
Q.気をつけていることはありますか?
 A.集中力を切らさないようにすることです。あと、時間を無駄にしないように気をつけています。
Q.的を射るコツってありますか?
 A.やっぱり集中力が大切です。基礎・常に同じ射で射ることです。
Q.どれくらい練習すれば的に当たるようになりますか?
 A.個人差があって、早いうちに当たるようになる人もいます。

5.感想
弓道部の見学は行ったことがなかったので、いい経験になりました。弓道場から見える的は遠く、やっぱり日々の練習の賜物だな、と思いました。
練習の写真を撮るのに質問後もしばらく留まらせていただいたのですが、的に当たると「しゃあっ」というような掛け声他の部員さんが掛けるので、なんと言っているのか聞いてみたところ、「良い射」が短くなって「よっしゃあ」、さらに短く「しゃあっ」と言っているのだそうです。
和やかな雰囲気でしたが、矢を射るときは真剣でとても格好よかったです。
取材担当:長谷川、三村