平成23年度サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト
「酸性温泉に由来する河川水の
水質浄化についての現地調査および分析」
昨年に引き続き、強酸性の温泉である草津温泉からの河川水を中和している事業の効果を確認しました。今年は、草津温泉の源である草津白根山に登り、草津温泉を含めた周辺の地形を観察しました。また、昨年調査できなかった支流のひとつ谷沢川の中和前後の河川水を現地調査し、また東邦大学理学部で定量分析してその成分の変化を調べました。
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第1回講座(平成23年6月25日):草津白根山と草津温泉について
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第2回講座(同7月16日、17日):草津温泉での現地調査と試料採取
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第3回講座(同7月18日) :東邦大学での定量分析
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第4回講座(同7月23日) :分析結果の検討と発表ポスター製作
草津白根山にて 草津温泉湯畑での試料採取 湯川中和後の河川水の測定
谷沢川中和後の測定 上州湯の湖(品木ダム)での測定 定量分析の様子
分析の結果、pH2〜3の強酸性の温泉水(河川水)がpH5前後のほぼ通常の河川水に、水質が浄化されていることを確認しました。
また、鉄イオンなどの金属イオンが中和のために減少していることも、定量分析の結果確認できました。