式 辞
春の息吹に満ち溢れる今日の佳き日、本校開かれた学校づくり委員員会委員長○○様、松戸市立第五中学校長○○様、本校PTA会長○○様をはじめ多数の御来賓の方々のご臨席を賜り、平成二十二年度の入学式をこのように盛大に挙行できますことを心から感謝申し上げます。
ただいま入学を許可いたしました新入生の皆さん入学おめでとうございます。心から祝福し歓迎いたします。皆さんは、本校への入学の喜びと同時に高校生活への希望と期待に胸を膨らませていることと思います。どうかこの喜びや感激を忘れることなく、一日も早く高校生活に慣れ、充実した日々が送れるよう切望いたします。
本校は、昭和五十八年四月に開設され、松戸市民会館で第一回の入学式を行いました。皆さんは松戸秋山高校の第二十八回の入学生であるとともに、松戸向陽高校の第二回卒業生となるという大変重要な節目に巡り合った方々です。皆さんは松戸秋山高校のこれまでの卒業生の様々な思いを受け止め、立派にその歴史を閉じなければなりません。そして、新しく松戸向陽高校を、松戸矢切高校の仲間と心を一つにし、創設するという大変重要な役割を背負っています。皆さんはすばらしいチャンスを与えられたのです。「どんな学校にしたいですか?どんな生徒になりたいですか?」
皆さんがこの問いかけに、自ら考え、自らを律し、学生として、人間として、何よりも自分自身を認め、校訓「忠恕 おもいやりの心」を他者に示し、節度ある高校生活を送ることを望みます。私たち教職員も、皆さんをリードするにふさわしい教職員であるよう誠実に努力することを誓います。
学校は、生徒と教職員、そして保護者が力を合わせて、人間としてより高い理想を目指して、互いに成長し合う場でなければなりません。そして地域の方々が支援するに足る信頼を得なければなりません。そのために、生徒の皆さん、保護者の皆さんとともに、一歩ずつ確かな歩みを踏み出しましょう。
保護者の皆様には、ご家庭においての躾や社会的常識について厳しくご指導いただき、学校の指導を支援するようお願いいたします。学校は考える力、判断する力、社会の中で何事にもへこたれず生き抜く力を育てる努力をいたします。今日のこのよき日は、生徒と保護者と教職員の協働作業の、記念すべき最初の一歩です。最後に、新しい学校づくりに寄せて、私の中学時代の恩師が教室の前に掲げていた詩を入学の記念に贈ります。
「心に太陽をもて」
フライシュレン、山本有三訳
心に太陽を持て。
あらしがふこうと、
ふぶきがこようと、
天には黒くも、
地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。
くちびるに歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと、
いつも、くちびるに歌を持て。
苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こうはげましてやろう。
「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。」
皆さん、良い学校にしましょう。
平成二十二年四月七日
千葉県立松戸秋山高等学校長 佐久間敦子
*校長名を除く、固有名詞は個人情報保護の観点から○○といたしました。