平成15年3月7日
生徒会新聞「緑総」
「卒業を祝して初心を忘れず、流汗悟道の精神で!」
校長 冨澤 哲
房総丘陵を吹き下ろす風も
寒さが和らぎ、ここ富谷の里
にも春の息吹が感じられるこ
の佳き日、本校にゆかりの深
い御来賓の方々の御臨席を賜
り、慈愛に満ちた眼差しのも
と、千葉県立山武農業高等学
校第五十五回卒業証書授与式
の式典を挙行し、只今、前途
有為な卒業生に卒業証書を授
与できましたことは、卒業生
並びに職員一同に取りまして
も誠に喜びとするところであ
ります。
保護者の皆様におかれまし
ても、呼名に応じて凛々しく
起立する我が子の姿をご覧に
なったその喜びはいかばかり
かと思われます。ただひたす
ら我が子の成長を願い、将来
の幸福を祈り、一口ではとて
も言い尽くせぬ御努力に対し
まして、心から敬意を表しま
すとともに、お子様の希望溢
れる前途を、心より祝福申し
上げます。
卒業生の皆さん御卒業誠に
おめでとうございます。
皆さんが本校校門に隆々と
そびえ立つ反省松を意気揚々
とくぐられて三年、今また新
しい門出にあたり感慨ひとし
おのものがあると思いきす。
特に、皆さんが入学したミレ
ニアムの年が本校創立八十周
年に当たり、記念式典等が行
なわれ、昨年度は日本学校農
業クラブ全国大会の本県での
開催と大きな行事が続きまし
た。その都度皆さんは、様々
な所で親切に真心を持って生
き生きと活躍してくれた姿は
今もすばらしい思い出として
私の心に残っております。
また、本年度は文部科学省
の 「交通安全教育」 の研究指
定校として、生徒の安全を願
って研究して参りましたが、
皆さんは、先生方の指導の下
で 「交通安全」 について真剣
に考え、事故の絶滅に積極的
に取り組んでくれましたこと
に対して、改めてお礼と感謝
の気持ちを表したいと思いま
す。
さて、私達教職員は一丸と
なって皆さんとともに本校の
校訓である 「誠実、勤勉、敬
愛」 を柱として、「和・徳・
体の調和のとれた人間形成」
や 「将来有能な産業人になり
得る人材の育成」 を目標とし
て教育活動を展開してまいり
ました。
教室での国語、数学、英語
等の教養を高める学習や心身
を鍛えるための体育のはか
に、生産技術科、生物工学科、
食品工業科、農業経済科、生
活科学科の各専門学科ごとの
実験実習、特別活動であるホ
ームルーム、緑総会、部活動、
農業クラブ活動等、体験的、
実践的な学習をとおして人間
として誠実に、たくましく
「生きる力」 を培うため切磋
琢磨してまいりました。
今、皆さんの脳裏には日々
の思い出がかけめぐり、新た
な感激となってよみがえって
いることと思います。皆さん
には本日の感激を十分に噛み
しめるとともに、皆さんの成
長を支えてくださった御両親
を始め直接指導にあたられた
諸先生並びに共に励まし合っ
た友人等への 「報恩・感謝」
の気持ちを忘れず、それぞれ
の進路で活動していただくこ
とを切に望みます.
今後、皆さんが進む社会は
情報化の進展や交通手投の発
達など、激しく変化する国際
社会を背景に、さまざまな国
際間の競争や地球規模の環境
問題、さらにはエネルギーや
食糧問題など課題が山積して
おり、加えて、バブル崩壊後
の経済も依然低迷が続いてお
ります。
このように変化する、厳し
い社会を力強く生き抜くため
に、私から二つの餞の言葉を
送っておきたいと思います。
その一つは、「初心忘れる
べからず」 ということです。
この言葉は、室町時代に能
を完成させた世阿弥が芸の道
を選びはじめた人にしっかり
と修行に励むように戒めた言
葉ですが、これからの人生で
様々なことに挑戦していくと
きに思い出し、初めの決意を
忘れず、精一杯努力してくだ
さい。
二つとしては、「流汗悟道」
ということです。
流汗とは汗を流すと書きま
すが、即ち一生懸命働き学ぶ
ということです。道とは進路
即ち人生そのもののことで
す.人生にとって最も大切な
ことは、なすべき仕事を、全
力を傾けて成し遂げていくと
いう教えです。「流汗悟道」
の精神を忘れず、日々研鑽し
てください。
卒業生の皆さんに寄せる期
待と願いはつきませんが、ど
うか生涯を通じて健康で幸せ
でありますよう衷心より祈念
しております。
今後とも母校は皆さんの活
躍を見守っております。卒業
後も時々後輩の指導や先生方
への近況報告に、学校を訪ね
元気な姿を見せてください。
心から歓迎いたします。
次に、御列席の保護者の皆
様に一言御礼申し上げます。
保護者の皆様には、PTA活
動、学校行事等に積極的に参
加くださり、お子様の教育活
動の充実、発展のために御尽
力いただき深く感謝いたしま
す。今後とも本校への御支援、
御協力を賜りますようお願い
申し上げます。
おわりに、卒業生の皆さん、
御来賓の方々並びに保護者の
皆様の御健勝と御発展を御祈
念申し上げまして、第五十五
回卒業証書授与式のお祝いの
辞といたします。