山武農業高校生徒会新聞「緑総」
平成15年5月15日(木)
校長 鈴木 孝
「着任のご挨拶」
四月八日には二四四名の新入生を迎え生き生きとした学校生活が開始されました。生徒諸君が学習や特別活動に元気一杯過ごしている姿を目の当たりにして山武農業高等学校生徒の活力をつぶさに感じ今後とも楽しく充実した学校生活が継続していくのであろうと念願している日々です。
本校は八十二年の輝かしい歴史と伝統を有し一六、000余名の人材を輩出している農業振興地域の学校です。山高の学校として親しまれており、今後とも地域社会から愛され信用され続けなければなりません。本校がますます発展できるよう一助となるべく努力したいと念願しております。
さて、私は希望と願いを込めて三点について要望します。
第一点は充実した高校生活を送る。第二点は努力こそ自己の才能を伸ばす。第三点は人を好きになる。
一点目の「充実した高校生活を送る」ために各個人の「目標」と「生きがい」が必要です。自分の個性において自分探しの三年間だと言われています。自分はどの分野のカ・才能があるのか、また自分の得意分野は何か、まだまだ自分を充分理解していない生徒諸君が多くいるのだろうと思われます。自分がどのような人間か、早く気づくことが大切です。しかし、まだ自分を見いだせないのであれば、この三年間一生懸命色々な体験を積み重ね探し当てなければならないのです。そのため、父母や家族、地域の人々、さらには先生の指導助言を得て、早く自分を捜してください。そして、しっかりとした「目標」を決めてください。そうすれば、自ずと努力する気持ちが強く形成され頑張る気持ちが醸成され、意欲を高められるのです。それと共に、自分は何をすることが大切に思っているのか、また何を必要としているのか、自分が生涯に渡りやり通すものは何なのか、早期に定め高校生活を充実させてください。
二点目は安易な方法を選択してしまう習慣は順調な成長を妨げ、才能を伸ばす芽を阻害します。「苦しんで得たものは身に付くが、労せずして得たものは残らない。」と言われます。苦しいけれど一生懸命努力し、目標を達成する。その過程が極めて大切なのです。何事も困難はつきものです。それらを乗り越えて得た時こそ、充実感や達成感を味わうことができ、得たものに対する愛着や有難みも湧いてきます。そして、苦しみに耐え抜いたという経験は、自分が鍛えられ、成長したという証であり、つぎの新たな挑戦の機会には、自信となつて現れてきます。自ら苦労を求めるぐらいの気概を持つ必要があります。
現代社会は安易に成果を得る方法がもてはやされる傾向にありますが、苦労することの必要性や我慢することの大事さは若い時にこそしっかり培っておくことが必要でしょう。簡単に事を成就することが悪しき習慣や怠け癖をつけてしまうことになり易いのです。長い間努力して事を成就したときの達成感はひとしおですし、素晴らしい感動体験を味わうことに繋がります。
校歌にある「うまずたゆまず努力せん」の精神こそ本校の創立以来の優れた伝統であるとともに、「吾等は山武の健児なり」となり得るものです。努力を怠ることなく見事な自己実現を図ることができるように一生懸命努力を継続してください。
三点目は現代の若者に必要とされる「人との関わり合いの仕方」をしっかり学ぶことが大事です。今日の教育の大きな課題になつている他人との適切な関係を図れる人になる、ことと同じことです。
現代は人間関係が希薄化し、そのことにより事件や事故が発生する社会です。そのため「人の良い点を見つけ人を好きになる工夫」が必要です。誰にでも良い点、悪い点の両方をもっています。人の悪い点にいち早く気づく人がおります。良い点を見逃してしまう傾向にあります。良い点を見いだす見方をすることが大切です。この訓練を積んでください。いつも相手の良い点を十箇所以上発見するような習慣を身につけたいものです。他人の心の傷や痛みを理解し行動できることは自分自身のためでもあります。
これらを本校の教育活動の基本に据え、学校発展充実のために一生懸命励みたいと考えております。皆様方のご理解と支援をお寄せくださいますようお願い申し上げます。