平成16年度卒業式
校長 鈴木 孝
式辞
ご卒業おめでとう。3年間の努力の積み重ねに対し心からの祝福の工一ルを送ります。
今目のよき目に、県教育委員会企画管理部福利課長・志村和雄様、本校後援会長・堀内慶
三様、同窓会長・吉井勝様,PTA会長・内山恵一様をはじめ多数のご来賓の皆様方の
ご臨席の下、卒業式を挙行できますことを卒業生諸君とともに喜びたいと思います。
さて、今日の日本社会をどのように判断するか、考えたいと存じます。
IT革命による変動の波は急速に日本社会のあらゆる分野に影響を及ぼし、従来からの
手法ではとても太刀打ちできない、既存の社会構造が変動の波に激しく洗われつつある状
況が今日の社会です。まさに、社会変動の嵐の中に居るような感さえ覚えます。
歴史を見れぱ、変動の時代には必ず、それを推し進める歴史上の人物を輩出しています
織田信長がそれであり、坂本竜馬が変動の時代を駆け抜けた代表的な人物であろうと考え
られます。平成の変動は、どのような人物を輩出するのか、興味深々です。想像するのは
困難ですが、連日マスコミを賑しているときの人・ライブドアの人物がある意味では平成
の織田信長に相当する人物かもしれないのです。いずれ、後世の歴史家や国民が判断する
ことになるのでしょう。
すざましい変動が短時間で進行する社会が現代社会なのだろうと推測されます。今後、
50年以上この社会を生き抜く諾君達の選択は、二者択一であろうと思っております。
変動の時代の波に乗れる人生を歩む道か、時代の波に乗らずとも、着実に己の道を歩み続
ける道か、の選択を余儀なくされます。前者の道は己の才能の全てをかけた厳しい道にな
ります。後者の道は己の才能に合致した道であろうと思います。諸君達の大多数は後者の
選択になるだろうと予測します。いずれの選択にせよ已が選ぶのです。
本校の校訓は誠実・勤勉・敬愛です。体育館の傍に設置してあります。創立以来80数
年に渡り、この精神の下、16,000人に上る有為な人材を輩出してきております。
そしてまた、卒業生諾君にもこの精神を身に付け社会ではぱたくことを望んでいます。
誠実とは、ひたすら、一途に、真心をこめて一生懸命事にあたること。
勤勉とは、己の仕事を怠ることなく、うまずたゆまず努力を積み重ねること。
敬愛とは、人間社会で生きていく以上、他人との関わり合いを良好に保ち他者へのいた
わりや他者を敬う人として生き抜いて欲しいと念じて諾君達に指し示している言葉です。
人は人間社会で生きていく以上、人間同士の係わり合いを学ぶことなしには幸福にたどり
着けないのです。
私が諸君達に願うことはただ一つ、4文字に尽きます。すなわち働け、もっと働け、
あくまで働けということです。永い人生を生き抜く技術を身につけ、しっかりと働く人に
なって欲しいと念願します。フリーターや二一トなどでは自己実現を図ることができない
のです。己の希望や願いを叶えることができず、結果として己の責任を他者に転嫁する人
生になってしまうのです。
ですから、働くのです。働くことにより、人間として真っ当に成長することができます。
また、より人間らしく生活することができるのです。そのことが已の幸せを獲得する道で
あり、家族の幸せに繋がり、日本社会の幸せに結びつくのです。
已を大切にし、人生80年時代を生き抜き、幸せを獲得できる諸君達であることを心よ
り願い、幸多からん事を念じ式辞といたします。