《各賞を独占 松南短歌》


朝日新聞『天声人語』2003年1月14日

掲載歌

絶対にアルバイト私休めない父のリストラ十七の秋

大学に行きたい気持ち口にせず倉庫の奥でひたすら働く


東洋大学『現代学生百人一首』2002年

入選歌
大学に行きたい気持ち口にせず倉庫の奥でひたすら働く


東洋大学『現代学生百人一首』2001年

入選歌
男女差の見えない壁を感じてる就職戦線面接会場




2002年第2回若山牧水「青春短歌大賞」

高校生部門大賞

夕暮れの光が当たる彼の顔私との距離三十センチ


2002年梅花・山川登美子短歌賞(梅花女子大学)

予選通過

夜遅く大空見上げ流れ星お願い事はこころのときめき

秋の入道雲間を分けて陽が射した緋色の気持ちまぶたのうらに

新しい自分が一人増えていく大人になるってそういうことかな?

3年間走り続けた自転車と同じ傷負うわたしの心


三省堂「現代短歌大事典」


三省堂が「現代短歌大事典」刊行を記念して小・中・高校生の短歌を平成12年

9月末締切で募集。本校2年生の授業作品を応募したところ最優秀賞5首中3首

優秀賞10首中9首、選者賞6首中最優秀賞から2首が入り、各賞を独占したかたち

になりました。

  入賞作品を紹介します。                                         

最優秀賞

   太陽のある時いつも笑ってる笑ったぶんだけ淋しい夜に

   サッカーで熱くなる父を見ておりてなんと平和なわが家だろうか

   揺らめけるかげろうだけが燃えているアスファルトは溶けた迷路                                        

優秀賞

   秋の風枯れ葉落ちゆく土の上いつか話そう閉ざしたこころ

   バイトして父の気持ちがわかったから初月給でネクタイを買う

   そそくさと電話を切られる夜更けかないいわけのいる恋かもしれず

   夢のなか君がみたくて眠りにつく寂しいあかり夜の天井

   みそラーメンの最後のメンマを食べようとしているあなたを見ている私

   君の香の残るジャケットそっと着てブラット・ピットのポーズしてみる

   つぶやいたその一言はっきりと言いたい自分言えない自分

   十六歳今が一番わからない母のいうこと父がいうこと

   「おいしいね!!」みんなで食べるカレーパンあっという間の昼のひととき

選者賞

   太陽のある時いつも笑ってる笑ったぶんだけ淋しい夜に

   サッカーで熱くなる父を見ておりてなんと平和なわが家だろうか
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